Solaris 10からSolaris Zones (コンテナとして知られています) はOSレベルの仮想化技術で、完全、軽量でセキュアなアプリケーション実行環境を提供します。他の仮想化ソリューションと比較すると、Zonesはハイパーバイザを使わず、実行しているSolarisインスタンスと不可分なのです。 ZonesはVirtual Machines (VM) を通じて、サーバーコンソリデーションと同じビジネス目的に対処します。VMはそれぞれ分離していて、ハードウェアリソースをきめ細かくコントロールできるように設計されています。
Solaris Zonesの利点としてよく言われるのは…
- パフォーマンス:Zoneは非常に軽量です。Zone毎にSolarisカーネルが動作することはなく、ハイパーバイザも含みません。全てのCPUサイクルはアプリケーション実行に向けられています。
- プラットフォームを選択可能:ZoneはSolaris 10以降でサポートされる、あらゆるハードウェアプラットフォームで利用できます。例えば、SPARC M-Series、SPARC T-Series、Exadata、Exalogicなど。
- 価格:Solarisの一部なので、ソフトウェアの追加購入が不要です。
ISVでのシナリオを考えてみましょう。
開発時…バージョンやパッチレベルが全く同じSolarisのVMをたくさん作成できます。共同作業する場合、全く同じ環境でテスト(バグの再現など)することは正直難しいのですが、Zoneを使うと解決します。同じSolarisサーバ上のZoneならZone各々が分離していてリブートも可能、パッチを当てると、全てのZoneにパッチが適用されます。Zoneテクノロジーを使うと、一つのSolarisサーバから開発者の全員に、Wintelラップトップで開発したコードをコンパイル、テスト可能なUNIX環境を提供することができます。
デプロイ時…通常、全てのZoneに動的にリソースが割り当てられます。ゾーンベースのVMを定義、実行するために、CPUやメモリの割り当てをする必要はありません。アプリケーションの負荷変動による、必要とされるリソースのピーク時にはSolarisがメモリやCPUを自動で割り当て、システム管理者の手を煩わせることはありません。もちろん、ハードウェアリソースの上限を決めて、他のZoneを守り、SLAを維持するように構成することもできます。動的にリソースを割り当てるので、例えばSAPの開発者がアプリケーション利用者へ、複数のアプリケーションモジュール(もしくは水平拡張できる構成での複数のインスタンス)を統合するにあたっての容易なデプロイの推奨方法を提示することができます。システム管理者の手を借りる必要はありません。
まだZoneを使っていないんですか?是非試してください。ホワイトペーパーにもあるように、導入する場合いくつかのコマンドラインを使ってZoneを作成する、とまとめています。完全なドキュメントはSolarisコンテナ管理者ガイドをチェックしてください。
ホワイトペーパー:SAP NetWeaver Master Data Management on Oracle Solaris Containers
http://www.oracle.com/technetwork/articles/systems-hardware-architecture/o10-011-mdmzonesbestpractices-191308.pdf
Solarisコンテナ管理者ガイド:
http://download.oracle.com/docs/cd/E19253-01/817-1592/index.html
原文はこちら。
http://blogs.sun.com/openomics/entry/why_solaris_zones
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