[FMW] Upgrading Fusion Middleware 11.1.1.x to 11.1.1.4

このエントリはFusion Middleware 11.1.1.2から11.1.1.3へのアップグレードに関するエントリのフォローです。Fusion Middleware 11.1.1.2もしくは11.1.1.3から11.1.1.4へのアップグレードで利用できる手順をご紹介します。
この例ではOEL 64ビット上のSOA Suiteをアップグレードしています。ほぼ同じ手順になるはずですが、環境によってはダウンロードするものが異なることがあります。
11.1.1.4へアップグレードする場合、My Oracle Supportへアクセスしてソフトウェアをダウンロードしてください。11.1.1.4を新規でインストールすることもできますが、その説明は割愛します。
My Oracle Support: http://support.oracle.com
OTN: http://www.oracle.com/technetwork/indexes/downloads/index.html
アップグレードの方法は以下の通りです。
  • ソフトウェアをダウンロード
  • SOA環境を停止
  • WLS を11.1.1.4にアップグレード
  • SOA Suite を11.1.1.4にアップグレード
  • OSB を11.1.1.4にアップグレード
  • MDSスキーマをアップグレード
1. まず必要なソフトウェア(WebLogic Serverと追加する製品)をダウンロードします。
64ビットプラットフォームの場合はgenericバージョンをダウンロードします。ダウンロードすべきものは以下の場所に記載があります。

Oracle WebLogic Server 10.3.4 Patch Numbers on My Oracle Support
http://download.oracle.com/docs/html/E18749_01/download_readme.htm#BABDDIIC

今回は以下のパッチをダウンロードしました。
2. $JAVA_HOME/binがPATHに通っているか確認します。
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
3. WebLogic環境が停止していることを確認します。

4. WLSパッチ 11060985 を展開し、インストーラを起動します。
java -jar wls1034_upgrade_generic.jar
64ビット環境で実行していない場合、bin フォルダにあるアップグレード用実行ファイルを直接起動してください。

5. WebLogic ServerをインストールするOracle Homeを選択します。

6. セキュリティアップデートの登録する画面では、詳細情報を入力するか、Nextをクリックします。詳細情報を入力しない場合、セキュリティアップデートの情報を受け取りたくないことを確認するダイアログが現れます。

7. アップグレードしたい製品を選択し、Nextをクリックします。デフォルトの状態をおすすめします。

8. アップグレードするディレクトリを確認します。

9. WebLogicのアップグレードが完了します。

10. 次は、SOA Suiteのパッチを展開し、Disk1のrunInstallerを実行します。以下は実行コマンド例です。各環境でjavaのディレクトリは異なりますので、適宜変更してください。
./runInstaller -jreLoc /java/jdk1.6.0_20/jre

11. ソフトウェアアップデートは例によってスキップします。

12. システムがインストールの前提条件をクリアしていることを確認します。

13. SOA SuiteをインストールするMiddleware Homeを指定します。

ここでアップグレードしてもよいか確認メッセージが出ますので、Yesをクリックします。

14. アプリケーションサーバを選択します。11.1.1.xからのアップグレードの場合、WebLogic Serverが選択されているはずです。

15. インストールを開始します。

16. あとはDefaultの設定を選択するとアップグレードが完了します。


17. 今回はOSBもインストールされているので、次にこれをアップグレードします。OSBをインストールしていない場合は、24に飛んでDBスキーマの更新をしてください。

18. OSBのアップグレードファイルを展開し、Disk1のrunInstallerを実行します。
./runInstaller -jreLoc /java/jdk1.6.0_20/jre

19. Software Updatesは例によってスキップします。

20. Middleware Homeを選択します。

アップグレードの確認メッセージが表示されますので、Yesを押します。

21. WebLogic Serverがインストールされている場所を指定します。

22. OSBのアップグレードをインストールします。

23. デフォルトの設定を選択すれば、インストールが完了します。


24.  パッチセット・アシスタントがインストールされている、$MW_HOME/oracle_common/bin に移動します。

25. 以下のコマンドを実行して、MDSスキーマを更新します。この例では、SOA Suiteに関連するスキーマの接頭辞にDEVを使っています。接続文字列などは、適宜環境に合わせて変更してください。
./psa -dbType Oracle -dbConnectString 'localhost:1521:xe' -dbaUserName sys -schemaUserName DEV_MDS 
sysユーザのパスワードを尋ねてくるので、パスワードを指定してください。
Enter the database administrator password for "sys":
Enter the schema password for schema user "DEV_MDS":
26. SOA Suiteのパッチセット・アシスタントがインストールされている、$MW_HOME/Oracle_SOA1/binに移動し、以下のコマンドを実行して、SOAとBAMスキーマを更新します。
./psa -dbType Oracle -dbConnectString 'localhost:1521:xe' -dbaUserName sys -schemaUserName DEV_SOAINFRA
27. 正しくインストールが完了したかを確認するため、次のクエリをsysdba権限のユーザで実行します。
SELECT owner, version, status FROM schema_version_registry;

OWNER                VERSION                     STATUS
-------------------- --------------------------- -----------
DEV_MDS              11.1.1.4.0                  VALID
DEV_SOAINFRA         11.1.1.4.0                  VALID
全てのスキーマを更新する必要はないので、バージョンが全て11.1.1.4.0でなくても、気にする必要はありません。重要なのは、MDSとSOAINFRAです。

原文はこちら。
http://blogs.oracle.com/middleware/2011/02/upgrading_fusion_middleware_1111x_to_11114.html

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