Oracle Service BusとOracle Applicationsの連携は比較的簡単です。この記事では、中核となる資金管理モジュールでのメッセージ変換のために必要な手順をご紹介します。
Oracle Service BusはOracle製ERPアプリケーションとの最適な接続を提供しています。そして多数の接続やプロトコルをサポートしているため、カスタムアプリケーションや3rdパーティ製バックオフィスアプリケーション、データベース、メッセージングシステムとの接続が可能です。
具体的には、Oracle Service BusはJ2EEコネクタアーキテクチャ(JCA)トランスポートを提供しているので、Oracle E - Business Suiteと相互作用し、ERPアプリケーションとサービスをサービスバスの環境に参加させることができます。JCAプロキシサービスまたはビジネスサービスでは、JCAトランスポートが、組み込みのJCAアダプタフレームワークがERPアプリケーションと対話するJCA準拠のアダプタと連携して動作します(下図参照)。
この記事ではSWIFTプラットフォーム経由でパートナーの銀行とお客様のERP(買掛金、売掛金、給与モジュール)をエンドツーエンドでシステム統合する、というお客様のシナリオを説明します。
ハイレベルアーキテクチャ図およびフロー
サンプル業務フロー
システム連携の詳細手順
Oracle ERP WebサービスをSOA SuiteおよびOracle Applications Adapterを使って作成します。
ACCOUNTS PAYABLE(AP)モジュールに含まれているProcess PaymentsのWebサービスインターフェースを作成するために、JDeveloperでサンプルプロジェクトを作成します。今回はIDEでBankPayments.jwsワークスペースを作成しました。
簡単なプロセスを作成し、Oracle Applications Adapterを使ってOracle ERPのAPモジュールにあるサンプルAPIを探します。
Process PaymentsのOracle Applications Adapterインターフェース |
APおよび資金管理にあるBanking Statementインターフェース |
プロキシサービスを作成してリクエストをビジネスサービスにルーティングします。
3rdパーティのパートナーフィナンシャルメッセージデザイナツールを使うと、以下のことが可能です。
- 設計環境の統合
- フィナンシャルメッセージフォーマットのカスタマイズ
- SWIFTネットワークおよびコードバリデーションルールの定義
- カスタムメッセージフォーマットのモデリング
- SWIFTによるメッセージフォーマットにあわせてメッセージカタログを更新可能
- ISO 8583、BAI2、EDIペイメントメッセージ、FIX、FIXML、FpMLを含むメッセージフォーマットをサポート
フィナンシャルメッセージデザイナとOSBを連携する際の利用パターン
- カートリッジ(デザイナにおけるプロジェクトの基本単位)を作成
- フィナンシャルメッセージのフォーマット定義(例:SWIFTメッセージ)
- カスタムメッセージのフォーマット定義(例:ERP処理結果のフォーマットや自社内標準フォーマット)
- 2個のメッセージフォーマット変換マッピングの定義
- ルールの追加
- カートリッジをjarファイルとして出力し、OSBにインポート
- OSBを使ってメッセージフローを作成(カートリッジを使用)
ご説明したソリューションでは次のようなメリットがあります。
- 既存のOracle Applications内の財務モジュールを使用できること
- 様々なエンティティ、組織単位(OU)と銀行の異なるニーズを考慮する拡張可能なフレームワークを用い、標準ベースの方法で、銀行や金融ベンダーとの統合要件に準拠するためのサードパーティのメッセージ変換サードパーティのメッセージ変換とSOA Suiteを使用して統合できること
http://blogs.oracle.com/fmwsoa/entry/oracle_service_bus_integration_with
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