[misc] New JavaScript Editor

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/netbeansphp/entry/new_javascript_editor

最後にエントリを投稿してから時間があきましたが、これは転職したから…ではなくて、新しいJavaScriptエディタに注力していたからです。

この新しいJavaScriptエディタは基本ゼロから書き起こしたものです。「なぜ作り直したの?」「旧版を改良すればいいじゃない」という質問に対する答えは簡単ではありませんし、この決定には色々な要因があります。大きな理由の一つに、旧版は4年前に作成したもので、アーキテクチャに制限がありました。また、この間にAPIが変わっており、エディタを最新にしておくことが難しくなっています。さらに、ライセンス上の問題もあって、古いJavaScriptエディタを書き換えるタイミングになった、というわけです。

NetBeansでのPHPサポートに関して強力なコミュニティを構築しており、多くのPHP開発者もまたJavaScriptのコードを書いているので、助けを求めたいと考えています。新しいJavaScriptエディタがサポートをしているものとして、continual PHP buildがあります。

プロジェクト PHP Build with JavaScript 2
http://bertram-tst.netbeans.org:8080/job/PHP%20Build%20with%20JavaScript%202/

ビルドの結果はこちらからダウンロードできます。
http://bertram-tst.netbeans.org:8080/job/PHP%20Build%20with%20JavaScript%202/lastSuccessfulBuild/artifact/nbbuild/

Zipファイルですので、どこで展開頂いても結構ですが、現在のユーザディレクトリを損壊しないように、新しいユーザディレクトリを作成してそこで展開されることを推奨します(起こらないはずですが、念のためです)。--userdirスイッチを使ってユーザディレクトリを指定して下さい。Zipファイルを展開し、展開したフォルダ内から以下のコマンドで起動できます。UNIX系では、
bin/netbeans.sh --userdir /path/to/new/userdir
Windowsでは
bin\netbeans.exe --userdir D:\path\to\new\userdir
という感じです。
continual PHP buildを既に使っている開発者にとってはご存知かと思いますが、PHPだけをサポートするのではなく、それ以外にもサポートが必要な方向けに、新しいJavaScriptをサポートしている完全なIDEビルドがあります。

プロジェクト javascript2
http://bertram-tst.netbeans.org:8080/job/javascript2/

新しいJavaScriptエディタのビルドをブランチから作成するため、利用頂けるNightly Buildはありません。完全なIDEビルドは、トランクにブランチをマージするときにできあがるのですが、これまでのところ、前述のcontinual buildのみ実行する必要があります。トランクからNetBeans7.2を分岐後にブランチをマージする予定です。またこれは、どのNetBeansのリリースで新しいJavaScriptエディタが含まれるのか、という質問に対する答えでもあります。つまり、NetBeans 7.2の後のリリースの予定です。

ビルドが使えているか、新しいJavaScriptエディタを備えたビルドが機能しているか、使っている中で発生した全ての問題を是非教えて下さい。合わなかったり、期待通りに動作しなかったり、遅かったり、機能の振る舞いを変えたいと思うものなど、もろもろすべてです。皆様からのインプットやコメントが非常に重要で、これが皆さんが必要とする新しいJavaScriptエディタの機能にするために役立ちます。

トラッキングが簡単なので、Bugzillaを使うことが不具合や問題をやりとりする上で一番いい方法です。もちろんこのエントリのコメントに記載してもらってもいいですが、Bugzillaを使って欲しいですね。(既にBugzillaにログインしている前提で)ここをクリックすると、コンポーネントエディタとNO72というキーワードが事前に選択されている状態で、新しいJavaScriptエディタの不具合通知のためのフォームが開きます。

それぞれの機能について今後紹介していきますが、今回は旧版に比べてよくなっているいくつかの機能について紹介します。
  • 構文や意味で色付け
  • ナビゲータ
  • 出現箇所のマークとGoToの宣言
  • コード補完
    コード補完は、キーボードショートカット(Ctrl + SPACE)で呼び出します。最初の呼び出しは、ソース·モデルを介して検出されたアイテムを提示します。ほとんどすべてのエディタの機能は、ソースコードからビルドされているモデルに基づいています。まだモデルに関するたくさんの機能があり、より良いコード補完をすることでしょう。

    コード補完アイテムのポップアップウィンドウが開き、再びCtrl+SPACEキーを押すと、コード補完機能が、プロジェクト内のすべての要素を提示します。この図では、文字 'T'で始まるすべての要素を提示しています。

  • 多様なオプションを持つ整形機能
  • その他いろいろ
旧版でサポートしているいくつかの機能(例えばjQueryのサポート)はまだ実装されていませんが、できるだけ早くこの機能を追加します。

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