古い7x10シリーズに搭載されている古いSAS1ハードウェアに関する質問を受けました。Sunが7x10ファミリーのハードウェアを世に出したとき、7410と7310は、SATAドライブを含むJBODへのSAS1バックエンド接続を使っていますが、JBODはSun製でもなければIP(知的財産)を持つわけでもありませんでした。Oracleが買収した今となっては、完全にそのJBODをやめて、製造元との取引もやめ、Oracleが知財も製造も管理するものを使うことにしました。2010年の夏にこの決定は実行され、7410と7310はハードウェアの更新をし、SAS2に更新されました。これにより、SAS2バックエンドは、SATAではなくSAS2ドライブを持つSAS2 JBODと接続することになりました。
この新しいハードウェアには2つの大きな利点があります。一つは、性能が劇的に向上したことです。これはバックエンドが高速になったことに由来します。もう一つは、古いハードウェアではSATAドライブがボトルネックになっていたのですが、ドライブのSAS2インターフェースはクラスタヘッド間のフェールオーバーが高速になりました。2010年9月には7000シリーズのハードウェアの残りの製品、コントローラ、そして他のファミリー製品のアップデートが行われ、今日の7x20シリーズになりました。7x20シリーズは新しいトレイが使われており、7410と7310には新しいSAS2トレイが2010年7月下旬から搭載されています。
悪いお知らせとしては、7410や7310を2010年7月の決算日以前からお持ちで、その機種に古いSAS1トレイに接続するためのSAS1 HBAが組み込まれている場合です。製造者とは契約を締結しておらず、JBODの製造を停止していますので、どうしようもありません。しかし別のオプションとして、7410、7310からSAS1 HBAを取り出すこと、そして新しいSAS2 HBAを新しいトレイに取り付けることをOracle Supportはサポートしています。接続できないSATAドライブが詰まっているSAS JBODを別のサーバに取り付けて利用するという手もありますが、これはOracle Supportではサポートしません。
もう一つの選択肢としては、そのまま使うというものがありますが、拡張できないというデメリットがあります。新しい7x20シリーズにするとビルトインのZFSSAレプリケーション機能でデータを移送できます。新しい7x20シリーズを本番環境に使い、古い7x10シリーズをDisaster Recoveryやクローン作成のために使うという考え方もあります。
原文はこちら。
http://blogs.oracle.com/7000tips/entry/older_sas1_hardware_vs_newer
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