この文書の目的は、Oracle Enterprise Manager 11g Release 1 (11.1.0.1.0) をインストールするためのハイレベルのガイドラインを提供することです。この文書の手順により、11g Grid ControlをPoC (Proof of Concept) やお客様向けデモのためにインストールできるようになります。
Oracle Enterprise Manager 11gインストールの概要
Oracle Enterprise Manager 11gR1のインストールでは以下のコンポーネントをインストール・セットアップします。
- Oracle Management Service 11gR1
- Oracle Management Agent 11gR1
- 動作検証済みの既存のOracle Databaseにて、管理リポジトリを構成
- WebLogic Server 10.3.2 (11gR1 PS1)のインストール
- Grid Controlのリポジトリとして使うOracle Databaseのインストール
手順
Oracle Linux x64のインストール
特別なことはありません。以下の構成が完了していることが必要です。
- インストールの間はUnbreakable Linuxセットアップを無効にすること
- 開発ツールを構成しておくこと
- システムは完全に適格であること
- yumリポジトリを有効にし、Oracle Linux 5リポジトリファイルをダウンロード・インストールしておくこと
# cd /etc/yum.repos.d[el5_u5_base]と[ol5_u5_base]リポジトリを両方ともyumの構成ファイルで有効にしておきましょう(enable=0からenable=1に変更しておく)。
# wget http://public-yum.oracle.com/public-yum-el5.repo
Oracle WebLogic Server 10.3.2 (11gR1 PS1) のインストール
特別なことはありませんが、標準セットアップ後にWDJ7のパッチを適用しておきましょう。
Oracle Database 11gR2のインストール
特別なことはありませんが、Oracle Enterprise Linuxのシステムセットアップに従い、数個の事前設定をしておく必要があります。
OS-カーネルシステムパラメータ
パラメータ | デフォルト | 変更後 |
semopm | 32 | 100 |
file-max | 371227 | 6815744 |
ip_local_port_range | 32768-61000 | 9000-65500 |
rmem-default | 129024 | 262144 |
rmem-max | 131071 | 4194304 |
wmem-default | 129024 | 262144 |
wmem-max | 131071 | 1048576 |
aio-max-nr | 65536 | 1048576 |
パラメータ変更のため、インストール時にroot権限でスクリプトを実行する必要があります。以下の手順でスクリプトを実行してください。
- ターミナルを開く
- rootでログイン(su -など)
- スクリプトを実行
- セットアップを継続
インストールには、少なくとも以下のパッケージが必要です。
- libaio-devel-0.3.106
- sysstat-7.0.2
- unixODBC-2.2.11
- unixODBC-devel-2.2.11
- compat-db-2.\*
# yum install <package-name>
Oracle Databaseインストール後の構成:DB Control SYSMANスキーマ
a) DB Control SYSMANスキーマはデータベースインストール時に作成されていますが、これを削除する必要があります。さもなければGrid Controlインストール時にdbconsoleを削除するように指示されます。
以下の環境変数を設定します。
# export ORACLE_HOME=<oracle-install-dir>/oracle/product/11.2.0/dbhome_1Oracleユーザーで以下のコマンドを実行します。
# export ORACLE_SID=orcl
# cd <oracle-install-dir>oracle/product/11.2.0/dbhome_1/binパラメータとして以下の値を指定しましょう。
# ./emca -deconfig dbcontrol db -repos drop
- SID(この例ではorcl)
- リスナーポート(この例では1521)
- SYSのパスワード(この例ではbetadb2010)
- SYSMANのパスワード(この例ではbetadb2010)
b) SQL*PlusからSYSDBA権限でデータベースにログインし、UNDO表領域ファイルを拡大します(Grid Controlには200MB以上のUNDO表領域が必要です)。
# ./sqlplus "/ as sysdba"Enterprise Manager 11gR1 Grid Control
SQL> alter database datafile '<oracle-install-dir>/oradata/orcl/undotbs01.dbf' resize 200M;
特別なことはありません。インストール手順に従い、新しいEnterprise Managerのシステムを作成しますが、システムセットアップ時にデータベースに対する事前設定( processes, session_cached_cursorsなど)がいくつか必要です。たいていの場合、以下の手順で設定が可能です。設定が済みましたら、データベースの再起動が必要です。
# sqlplus "/ as sysdba"
SQL> alter system set process=<value> scope=SPFILE;
原文はこちら。
http://blogs.oracle.com/patriceg/entry/tips_for_installing_oracle_enterprise
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