[Hardware, Database] SPARC Enterprise M9000 with Oracle Database 11g Delivers World Record Single Server TPC-H @3000GB Result

SPARC Enterprise M9000は単一システム TPC-H @3000GBの世界最高性能をたたき出しました。SPARC Enterprise M9000とSun Storage 6180 array、Oracle Solarisで動作させたOracle Database 11gR2の性能は、Oracleの統合ソリューションのすごさを証明しています。
  • SPARC Enterprise M9000はSPARC64 VII+プロセッサ、Sun Storage 6180 array、Oracle Solaris 10とOracle Database 11gR2の構成かつクラスタ構成でないシステムで、TPC-Hの世界記録 386,78.3 QphH@3000GB を達成
  • Oracle Database 11gR2とSPARC Enterprise M9000の組み合わせは、Sybase IQ v15.1とIBM p595 (POWER6)の組み合わせよりも2.5倍高速
  • SPARC Enterprise M9000はデータロードでIBM p595よりも3.4倍高速
  • SPARC Enterprise M9000はリフレッシュ関数でIBM p595よりも3.5倍高速
  • Sun Storage 6180 arrayと組み合わせたSPARC Enterprise M9000はリニアにスケールし、I/O性能はvdbenchで最大48.3GB/秒
  • Oracle Database 11gR2とSPARC Enterprise M9000の組み合わせは、HP ProLiant DL980とMicrosoft SQL Server 2008 R2 Enterprise Editionの組み合わせよりも2.4倍高速
  • SPARC Enterprise M9000はデータロードでHP ProLiant DL980よりも2.9倍高速
  • SPARC Enterprise M9000はリフレッシュ関数でHP ProLiant DL980よりも4倍高速
  • 64 SPARC64 VII+プロセッサを使用するSPARC Enterprise M9000は、以前の32 SPARC64 VIIプロセッサを使用しているSun SPARC Enterprise M9000よりも1.94倍性能が向上
  • OracleのTPC-Hの結果はSPARC Enterprise M9000ならば意思決定支援システムが要求する、次第に大規模になるデータベースを扱うことができる、ということを示している。Oracle Databaseで計測したI/Oレートは40GB/秒を超えている
  • Oracleは、最高レベルのTPC-H 2.14.0の仕様で定義されているストレージ冗長性レベル3を使用
性能比較表
TPC-H @3000GB, Non-Clustered Systems
System
CPU type
Memory
Composite
(QphH)
$/perf
($/QphH)
Power
(QppH)
Throughput
(QthH)
Database Available
SPARC Enterprise M9000
3 GHz SPARC64 VII+
1024 GB
386,478.3 $19.25 316,835.8 471,428.6 Oracle 11g 09/22/11
Sun SPARC Enterprise M9000
2.88 GHz SPARC64 VII
512 GB
198,907.5 $16.58 182,350.7 216,967.7 Oracle 11g 12/09/10
HP ProLiant DL980 G7
2.27 GHz Intel Xeon X7560
512 GB
162,601.7 $2.68 185,297.7 142,601.7 SQL Server 10/13/10
IBM Power 595
5.0 GHz POWER6
512 GB
156,537.3 $20.60 142,790.7 171,607.4 Sybase 11/24/09

[凡例]
QphH = ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたシステム全体のTPC-Hパフォーマンス(値が大きいほどよい)
$/QphH = ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたシステム全体の価格対性能比(小さいほどよい)
QppH = システムパワー
QthH = スループット
完全なベンチマーク結果はTPCベンチマークのウェブサイトにUpされています。
http://www.tpc.org

構成の概要と結果
サーバ
SPARC Enterprise M9000
64 x SPARC VII+ 3.0 GHz processors
1024 GB RAM
4 x internal SAS (4 x 146 GB)

外部ストレージ
32 x Sun Storage 6180 arrays (each with 16 x 600 GB)

ソフトウェア
Oracle Solaris 10 9/10
Oracle Database 11gR2 Enterprise Edition

監査結果
データベースサイズ 3000 GB (Scale Factor 3000)
TPC-H Composite: 386,478.3 QphH@3000GB
価格性能比 $19.25/QphH@3000GB
Available: 09/22/2011
3年間の総費用 $7,436,402
TPC-H Power: 316,835.8
TPC-H Throughput: 471,428.6
Database Load Time: 2:59:01

ベンチマークについて
TPC-Hベンチマークは、データウェアハウスや意思決定支援システムの実証のためにTPC(Transaction Processing Council)が定めた性能ベンチマークです。TPC-H の測定結果はお客様がいくつかの意思決定支援システムの性能を評価するために用意されています。管理された条件下にある標準的なデータベースにてベンチマーク用のクエリおよび更新処理を実行します。異なるTPC-Hデータベースサイズ(100GB、 300GB、1000GB、3000GB、10000GB)の性能予測および性能比較はTPCが許可しておりません。TPC-Hはデータウェアハウス向けの、業界特化していない汎用的なベンチマークであり、意思決定アプリケーションではよくある大量の複雑なクエリで構成されています。これには、データウェアハウスからのデータロードやパージを模するため、insert、deleteの操作も含みます。TPC-Hでは、特定のコンピュータシステム上の特定のデータベース管理システムというように、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて性能を測定します。
TPC-Hで報告される主要な性能指標は、TPC-H Composite Query-per-Hour Performance Metric (QphH@SF、SFとはRAWデータのGBの数で、スケールファクタと呼ばれる)と呼ばれます。QphH@SFは、単一ユーザ、複数ユーザの両モードでクエリを処理するシステムの性能を簡単に表現することを意図しています。ベンチマークには価格性能比(price/performance)のレポートが必要です。この値はQphHを、ハードウェア、ソフトウェア、そして3年間分の保守費用の合計で割った値です。

キーポイントとベストプラクティス
  • Sun Storage 6180 arrayは32個のSun Storage 6180 arrayまでシーケンシャル読み込みで48.3GB/秒とリニアにスケールすることがわかりました。よりarrayを用意したならさらにスケールするでしょう。
  • Oracle Solaris 10 9/10 はシステムチューニングがほぼ不要でした。
  • Sun Storage 6180 arrayのベンチマーク用の最適化チューニングとして、ボリュームあたりに複数ディスクを使うかわりに1ボリューム1ディスクに設定し、Oracle Automatic Storage Management (ASM)をミラーしました。可能な限りの多くのボリュームをOracle Databaseに割り当てることで最高のスキャンレートを獲得することができました。
  • ASMはストライプのサイズを4MBとしてストレージを構成しました。1 MBがデフォルトのストライプサイズですが、大規模データベースには4MBにするほうが性能がよくなります。
  • TEMP表領域を除く全てのデータベースファイルはASMにミラーしました。Sun Storage 6180 array (256個のディスク)16個は、ASMを使用している16個のSun Storage 6180 arrayにミラーし、I/O性能もよく、全てのディスクにバランス良く負荷分散していました。ASMのミラーを用いてベンチマークはACID[原始性(Atomicity)一貫性(Consistency)独立性(Isolation)永続性(Durablity)]テストに合格しました。
  • Oracle databaseの表は256個にパーティショニングしました。各テーブルの並列度(PARALLEL DEGREE)は利用可能なコア数にあわせて256に設定しました。この設定で最高の性能を出しました。
  • Oracle Database 11gR2の機能である自動並列度設定(Automatic Parallel Degree Policy)をベンチマークのためにAUTOに設定しました。この設定は自動的に並列度や文のキューイング、インメモリ並列実行の設定を自動化します。

参考URL

開示説明書
SPARC Enterprise M9000 386,478.3 QphH@3000GB, $19.25/QphH@3000GB, avail 09/22/11, IBM Power 595 QphH@3000GB, 156,537.3 QphH@3000GB, $20.60/QphH@3000GB, avail 11/24/09, HP ProLiant DL980 G7 162,601.7 QphH@3000GB, $2.68/QphH@3000GB avail 10/13/10, TPC-H, QphH, $/QphH tm of Transaction Processing Performance Council (TPC). 詳細は www.tpc.org でどうぞ。

原文はこちら。
http://blogs.sun.com/BestPerf/entry/20110325_m9000_tpc_h_3000gb

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