https://blogs.oracle.com/owsm/entry/custom_assertion_in_owsm_oes
OES、OSDTとOWSMに関する簡単なメモです。以前のエントリで述べたように、OWSMは、カスタムポリシーとカスタムアサーションを構築するための拡張ガイドを提供しています。
そこで、「いつOWSM 11gでカスタムアサーションを作成する必要があるのか」という質問がでてきます。
簡単に答えると、OWSMが直接サポートしていない場合、ということになります。
いくつか例を挙げてみましょう。
- コンテンツに基づくきめの細かい認可のために、例えばOESと連係したい場合。
このエントリ執筆のタイミングでは、OWSM 11gR1はOESとの連係を提供していませんが、OWSM 11gのカスタムアサーションを使ってOESとの連係することができます。
以下のリンクに、OWSMのカスタムアサーションを使うOWSM-OESの連係を説明するサンプルがあります。 - OAuthを使うサービスをセキュアにするためにOAuthサポートを作りたい場合。
OWSM 11gは現時点ではOAuthをサポートしていません。ただし、サービスをOAuthで保護したい場合は同様にカスタムアサーションを作成することで実現できます。 - 特定の正規化メソッドを使いたい場合(例:標準のポリシーやアサーションテンプレートが当該正規化メソッドの実装の柔軟性を提供しない場合)
- 特定のセキュリティ変換を使いたい場合
- OWSMなどでLibertyをサポートしたい場合
The new Oracle Entitlements Server (OES) and Oracle Web Services Manager (OWSM) 11g integration is finally here! (Oracle Fusion Middleware Security) http://fusionsecurity.blogspot.jp/2009/11/new-oracle-entitlements-server-oes-and.htmlOWSM拡張ガイドに別の例があります。
Oracle® Fusion Middleware Extensibility Guide for Oracle Web Services Manager 11g Release 1 (11.1.1.6)別の例では…
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/web.1111/e13882/toc.htm
Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Services Manager拡張ガイド 11gリリース1 (11.1.1.6)
http://docs.oracle.com/cd/E28389_01/web.1111/b66193/toc.htm
カスタムアサーション、署名、暗号化
署名や暗号化などを取り扱うカスタムアサーションを作成する際に心配しなければならない一つに、どんなXMLセキュリティツールキットを使うか、というものがあります。
お気づきかもしれませんが、OWSM拡張ガイドでは署名や暗号化などで利用可能なAPIを提供していませんが、OSDT(Oracle Security Developer Toolkit) という、署名や暗号・復号化、署名の検証などの様々なXMLセキュリティオペレーションを実現する数多くのAPIを公開しているツールが使えるのです。
OSDTのドキュメントは以下からどうぞ。
Oracle® Fusion Middleware Reference for Oracle Security Developer Tools 11g Release 1 (11.1.1)OSDTのjavadocはこちら。
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/security.1111/e10037/toc.htm
Oracle® Fusion Middleware Oracle Security Developer Toolsリファレンス 11gリリース1(11.1.1)
http://docs.oracle.com/cd/E23549_01/security.1111/b61386/toc.htm
- Webサービスセキュリティ:
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10678/toc.htm - XMLセキュリティ:
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10680/toc.htm - JCE Crypto API:
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10697/toc.htm - SAML関連のAPI:
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10675/toc.htm
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10676/toc.htm - Liberty API:
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10670/toc.htm
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e10671/toc.htm
[注意]
これらのAPIを使用する際には自分が何をしているかを知る必要があります。これらは、かなり低レベルのAPIであり、ドキュメントは、これらのAPIを使用する開発者がセキュリティ技術や概念、様々な低レベルのビルディングブロックの使用方法について非常に精通していることを前提として記載されています。
これが1つがOWSMカスタムアサーションやOSDTを使ってOWSMの種々のポリシーを構築する方法のガイダンスになることを願っています。
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