原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/bpm/entry/do_you_know_the_risk
[訳注]
このエントリでBPMはBPMSの意味で使っていますが、原文にあわせてそのままBPMと訳しています。
業務を実施するにあたり、会社で多くのアプリケーションを購入する必要があります。こうしたアプリケーションの手助けで企業が機能を果たすことになりますが、たいていの場合、従業員は複数のアプリケーションにアクセスしてend-to-endの機能や、我々が業務プロセスと呼んでいるものを実行しています。
例えばOrder Managementを考えてみます。注文を取り、完了するには、CRMシステム、Inventory Management、Fulfillment、Shipping、そしてAccountingのシステムにアクセスする必要があります。ほとんどの場合こうしたアプリケーションはスタンドアロン、もしくはせいぜいP2Pでの連係にすぎません。注文を処理している間にやるべきアクティビティはたくさんあるのですが、こうしたアプリケーションでは取り扱われていないアクティビティがあります。こうしたアクティビティのことをプロセス・ホワイトスペースと呼んでいます。通常こうしたアクティビティをメールや電話、メモ、表計算のワークシートなどを使ってカバーしています。これらは貴社の組織のshadow process(影のプロセス)というもので、ドキュメント化されていない、監査もされず、トレースできないアクティビティです。それゆえ、問題がどこにあるかおたずねになるかもしれません。問題はこれらの手作業によって組織の効率化を阻んでいるのです。上記の例では、注文の状態が任意の時点で可視性を担保していないため、時代遅れのレポートを使って業務を回すことになりがちです。お客様が注文の状況を尋ねて電話してきたら、従業員は複数のシステムにアクセスしてお客様に情報を提供する必要があります。これは時間の無駄であるとともに、従業員が古い、完全でない情報を基にして判断しなければならなくなってしまいます。
あるケースでは、すべての必要なアクティビティに対するトレーサビリティがとれないという理由で、コンプライアンスリスクにさらされる可能性もあります。手作業による手続きの場合、純利益に影響し、貴社や従業員に対して罰金や違約金が課せられ、コンプライアンスや監査のコストが高くなります。
BPMの主要な価値の一つは、こうしたプロセス・ホワイトスペースを埋め、貴社の業務をもっと効率化することにあります。この考えは既存システムやアプリケーションの置き換えではなく、アプリケーション(CRM、ERP、SCM)を活用し、End-to-Endで効率的なプロセスを定義してホワイトスペースを埋めるというものです。アプリケーションには最良のことをさせましょう。不自然なカスタマイズをCOTSアプリケーションに施して貴社の業務プロセスに適合させるなんてことはやめましょう。BPMを使ってアプリケーションを協調させ、カスタムの業務プロセスを作成しましょう。アプリケーションベースのBPMで実施するアクティビティは監査可能で、効率的であり、業務全体にわたって可視性を向上します。BPMを使って効率的なプロセスを貴社のアプリケーション上に構築することについて説明しているデモを是非ご覧下さい。
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