[Cloud] The Cloud is STILL too slow!

もしダイアルアップモデムや「古代」のテクノロジーのことを知っている、十分に長期にわたってコンピュータ業界で仕事をしてきた人ならば、今日の素晴らしく強力なマルチコアのPC、大容量のディスク、超高速なネットワークに対して驚きを禁じ得ないでしょう。今はインターネット天国ですね。でもそんなに昔のことじゃないんですよ。

Web、つまりクラウドがもたらすものに対する期待が指数関数的にふくらむことを考慮すると、現在のWeb/クラウドサービスの性能が非常に低速なのです。

すでにクラウドを使えるコンシューマデバイスが最先端の公衆網サービスに負荷をかけていることがわかっています。例えば、iPadやその競合製品、高性能なスマートフォン、提案されているクラウドカメラ(http://gdgt.com/discuss/it-time-cloud-camera-found-out-cnr/)のような特殊な目的のガジェットなどです。

種々の数あるクラウドサービスが成長するのと同時に、ユーザはダウンロードにおけるほんのわずかな遅延でさえも、我慢できなくなっています、それも急速に。10年前なら、Web開発者は「8秒ルール」を守っていました(8秒ルールとは、典型的なWebユーザがページダウンロードおよび描画で我慢できる時間が平均8秒だったことから命名)。もはやそうではなく、3秒以下です。モバイルデバイスならそれよりちょっと長く待つだけです(http://www.technologyreview.com/files/54902/GoogleSpeed_charts.pdf)。なんてことでしょう!

Googleをはじめとするクラウドベンダーはこの問題を認識していますし、より速いWebの開発にいそしんでいます(http://www.technologyreview.com/web/32338/)。ISPを含めた面々はWebの性能を向上させて、クラウドで想定されるサービスを提供できるようにしなければなりませんが、どうすればよいでしょうか。より速いコンポーネントを開発したり、キャッシュテクノロジーをよりうまく使ったり、難しい並列処理を開発したり…マルチコアプロセッサのような並行テクノロジーはすでに技術を手中に収めているので、開発はそれほど難しくありません。まだ効果的に使うことに長けていないというだけです。もしうまく使えないようなら、ユーザーはクラウドベースのサービスを捨ててしまうでしょう…3秒以内に。


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