https://blogs.oracle.com/dba/entry/how_to_configure_em_express
EM Expressとは?
EM Expressは新しく追加された監視ツールで、Oracle Database 11gまで付属していたEM Database Controlを置き換えるものです。EM Expressはすぐに使えるWebベースの管理ツールで、XDBサーブレットとしてデータベースに組み込まれており、データベースのインストールプロセス(例えばdbcaの使用時)に自動的に構成されるため、別途インストールする必要はありません。EM Expressは使用していないときは非常にデータベースへの負荷が低く、システムリソースを消費せず、シングルインスタンスでも、RAC環境でもお使いいただけます。EM ExpressはEM 12c Cloud Controlに近いルック&フィールです。CDBインストール時に、EM Expressはルートコンテナ用にデフォルトで有効になっていますが、個々のPDB用には、個別のEM Expressポートを構成する必要があります。個々のPDB用にEM Expressが必要な理由
EM Expressはアプリケーションのデータベース管理者(DBA、PDBAとも)にとって、割り当てられたPDB内のパフォーマンスを監視・管理する上で役にたちます。機密データを使わないテスト環境や開発環境での利用はさておき、Oracle Multitenantを使うと、開発者はPDB内のデータディクショナリへの完全なアクセスが可能で、これにより、開発者はPDBの範囲内で完全な制御が可能になりました。これまでは、長年にわたりDBAチームが管理していたためにわかりにくいところがありましたが、Oracle Multitenantの中では、開発者が多くの自律性を得ることができ、パフォーマンス・データカタログへのアクセスやクエリのチューニング、EM Expressを使ってPDBを変更するにあたって、DBAの手を煩わせる必要はありません。DBAは今後はよりシステムレベルのパフォーマンスや運用タスクに注力することができるようになります。XDBポートの構成方法
XDBユーザーが所有するxdb$cdbports表が標準であります。この表を使って各PDBに割り当てたポート番号のリストを決定します。CDBにSYSDBA(SYSユーザー)としてログインし、以下のクエリを実行しましょう。ところで、ルートコンテナに割り当てられているデフォルトポート番号は5500です。PDBに割り当てられたポートのリスト
上記リストより、このCDB中の6個のPDBのうち、2個だけがポートを割り当てられていることがわかります。それでは、JPMというプラガブルデータベースにポート番号を割り当てましょう。まず、コンテナをJPMに変更し、値を返さないXDBポートを見つけましょう。SQL> l 1 select c.name,c.open_mode,e.port 2 from v$pdbs c, xdb.xdb$cdbports e 3* where c.con_id = e.pdb (+) SQL> / NAME OPEN_MODE PORT ------------------------------ ---------- ---------- ORDERS READ WRITE 5501 SPARK MOUNTED 5505 JPM READ WRITE NONCDB READ WRITE PDB_000 READ WRITE PDB$SEED READ ONLY
では、XDBポートを調べます。SQL> alter session set container = JPM; セッションが変更されました。
新しいポート番号5504を以下のプロシージャを使ってXDBポートに設定します。SQL> select dbms_xdb_config.gethttpsport() from dual; DBMS_XDB_CONFIG.GETHTTPSPORT() ------------------------------
ルートコンテナに戻り、先ほど実行したリストを取得してみましょう。SQL> exec dbms_xdb_config.sethttpsport(5504); PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。
ご覧いただけるように、プラガブルデータベース JPM にXDBポート5504が設定されました。またこのポートがリスナーに登録されているかを確認する必要があります。SQL> alter session set container = cdb$root; セッションが変更されました。 SQL> select c.name,c.open_mode,e.port 2 from v$pdbs c, xdb.xdb$cdbports e 3 where c.con_id = e.pdb (+); NAME OPEN_MODE PORT ------------------------------ ---------- ---------- ORDERS READ WRITE 5501 SPARK MOUNTED 5505 JPM READ WRITE 5504 NONCDB READ WRITE PDB_000 READ WRITE PDB$SEED READ ONLY
リスナーに登録されていることを確認したら、あとはEM Expressロール(EM_EXPRESS_ALL もしくは EM_EXPRESS_BASIC)を持つ共通ユーザーやローカルユーザーでEM Expressにログインするだけです。今回の場合、URLはhttps://localhost:5504/em を使います。$ lsnrctl status | grep -i 5504 (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=localhost)(PORT=5504))(Security=(my_wallet_directory=/scratch/dechatt/app/product/12.1.0/dbhome_1/admin/db12c/xdb_wallet))(Presentation=HTTP)(Session=RAW))
EM Expressにログインすれば、このプラガブルデータベース用のホームページを確認できます。
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