https://blogs.oracle.com/theaquarium/entry/java_ee_7_roadmap
2009年12月にリリースされたJava EE 6プラットフォームは、POJOベースのプログラミングモデル、軽量なWeb Profile、拡張ポイントといったコミュニティからの意見を取り込み、現在13のJava EE 6準拠のアプリケーションサーバー実装があります。
翻って、2011年初頭にJava EE 7のJSRを発表したとき、我々の計画では、2012年第4四半期までにリリースする予定でした。この目標期日は、Java EE 6のリリース後わずか3年後でしたが、同時にそれは、包括的なアジェンダを完了するには2年もなかったことを意味していました。その包括的なアジェンダとは、以下のようなものです。
- 簡略化、ユーザビリティ、現在のプラットフォームの一部であるJSRの更新版の機能の大幅な強化への投資を継続すること
- コミュニティでの新たなニーズを反映した新しいJSRを導入すること
- クラウド環境で使用するためのサポートを追加すること
しかし、この時点で、我々は選択しなければなりません。
このすばらしい意図にもかかわらず、アジェンダのうちクラウド関連の進捗は遅々としています。プロビジョニング、マルチテナント、弾力性(Elasticity)、クラウドでのアプリケーションの展開に関して成熟していないことが原因の一つです。また、この取り組みを始めたとき、クラウドの領域で限られた業界での経験の視点からきちんと決着をつけようとした保守的なアプローチが原因でもあります。このため、標準化されたPaaSのベースのプログラミングおよびマルチテナント機能の強固なサポートの提供が理由で、2014年の春までJava EE 7のリリースが遅れそうです。つまり、今から2年後、予定より1年以上遅れることになります。私見ですが、時間がかかりすぎです。
従って、以下の提案をJava EE7専門家グループにいたしました。
我々の行動指針を変更する。つまり、現在の目標リリース日を守り、アジェンダのうち残課題のPaaS対応とマルチテナントのサポートをJava EE 8に延期すること。もちろん、クラウドでの利用は完全に標準化されていませんが、Java EEがクラウドでの利用に適していることを確信し続けています。今日、Java EE 7がなくても、Oracle、Red Hat、IBM、およびCloudBeesのようなJava EEベンダーは、クラウドでJava EEアプリケーションを実行する機能を提供し始めています。
アジェンダのうち残っているクラウド関連の側面を延期することには、いくつかの重要な利点があります。
- Java EEプラットフォームのベンダーがこの分野でのベンダー実装でより多くの経験を得ることができるので、我々は、新興分野で早まって標準化しようとして負いかねないリスクを回避することができます。
- つまりコミュニティは、もっと時間が必要な機能を使って準備される機能を長い期間待つ必要がないということです。
- 既にJava EE 7でクラウドをサポートするためのインフラストラクチャの一部を築きました。これにはリソース定義メタデータ、改善されたセキュリティ設定、JPAスキーマ生成まどを含んでいます。そのため、Java EE8リリースを早めることができると見込んでおり、Java EE 8プラットフォームのリリースを2015年の春を目標にしています。
- WebSocketとJSON-Pの形式でのHTML 5のサポート
- 簡略化されたJMS2.0 API
- トランザクションインターセプタを含む改善されたManaged Beanのアライメント
- JAX-RS 2.0クライアントAPI
- メソッドレベルのvalidationのサポート
- より包括的なExpression Language (EL)、など。
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