https://blogs.oracle.com/webcenterportal/entry/oracle_bpm_suite_oracle_webcenter
最近、Social Business Process Management (BPM)の波が急速に持ち直してきています。Oracle BPMはOracle WebCenter Portalと"Process Space"を使って緊密に統合していますが、これはWebCenter Spacesベースのポータルと統合しており、JDeveloperベースのカスタムWebCenter Portalとの統合ではありません。さらに、Oracle WebCenter Portalは標準でワークリストタスクフローを提供していますが、本格的なワークリストの受信箱機能として使うにはいささか制限があります。 そのため、このエントリでは、お客様のOracle WebCenter Portalアプリケーションで本格的なBPMワークリストの受信箱を実現、追加する方法を手順を追ってご紹介します。
[注意]
このエントリでは、BPMプロセスは既に構築済みで、SOAサーバにデプロイ済みという前提とします。
1) ドメイン間のグローバルな信頼関係を有効にする
WebCenterとSOAのドメインの両方で、WebLogic Server管理コンソールで以下のようにパスワード(例えばwelcome1)を設定して下さい。両ドメインで同じパスワードを使うことをお間違えなく。
2) 以下のライブラリがWebCenterのサーバにデプロイ済みであることを確認します。デフォルトではデプロイされているはずです。
3) WebCenterのドメインで、SOAサーバの外部JNDI参照を作成します。
a. WebCenterドメインのWebLogic Server管理コンソールで、「外部JNDIプロバイダ」をクリックします。
b. [ドメイン構造]>[サービス]>[外部JNDI]と辿ります。
c. [新規作成]をクリックします。
d. 名前には、ForeignJNDIProvider-SOAと入れます(訳注:名前はご自由に)。
e. [OK]を押します。
f. ForeignJNDIProvider-SOA のリンクをクリックします。
g. ForeignJNDIProvider-SOAの設定ページが開きます。
h. 以下の表にあるフィールドに値を設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
Initial Context Factory | weblogic.jndi.WLInitialContextFactory |
Provider URL | t3://soa_hostname:soa_port/soa-infra |
User | weblogic |
Password | weblogicユーザのパスワード |
Confirm Password | weblogicユーザのパスワード |
i. ForeignJNDIProvider-SOAをクリックします。
j. [リンク]タブをクリックします。
k. [外部JNDIリンク]のページで、[新規作成]をクリックします。
l. [外部JNDIリンクの作成]ページが開きます。
m. 下表にある項目に値を設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
Name | RuntimeConfigService |
JNDI Name | RuntimeConfigService |
Remote JNDI Name | RuntimeConfigService |
n. 手順mを6回繰り返し、以下の値を入力します。
繰り返し設定するもの |
---|
ejb/bpel/services/workflow/TaskServiceBean |
ejb/bpel/services/workflow/TaskMetadataServiceBean |
TaskReportServiceBean |
TaskEvidenceServiceBean |
TaskQueryService |
UserMetadataService |
5) ポータルアプリケーションに必要なライブラリを追加します。
a. JDeveloperにBPM拡張機能(extension)がインストールされていることを確認します。
b. ポータルプロジェクトを右クリックして、ライブラリとクラスパスを選択し、"WSRP Container"を追加します。
c. <JDEV_HOME>/soa/modules/oracle.soa.workflow_11.1.1 にあるbpm-service.jarをbpm-service.jar.origとバックアップしておきます。
d. <SOA_HOME>/soa/modules/oracle.soa.workflow_11.1.1からbpm-service.jarを上記フォルダにコピーします。
e. 上記のcとdを繰り返し、<WEBCENTER_HOME>soa/modules/oracle.soa.workflow_11.1.1のbpn-services.jarも置き換えます。
f. <JDEV_HOME>/soa/modules/oracle.soa.workflow_11.1.1/bpm-service.jarをポータルアプリのクラスパスに追加します。
g. <SOA_SERVER>/soa/modules/oracle.soa.worklist_11.1.1のadflibTaskListTaskFLow.jarとadflibWorklistComponents.jarをポータルアプリのクラスパスに追加します。
6) ポータルプロジェクトのプロパティで、デプロイメント時にライブラリを含めるように設定します。プロジェクトを右クリックし、[デプロイメント]を選択して、[編集]ボタンをクリックします。
7) 以下のライブラリをチェックします。
8) wf_client_config.xmlというファイルをsrcフォルダに作成します。
9) 以下のXMLをコピー&ペーストします。
10) 以下の値を設定することをお忘れなく。false t3://SOA_SERVER:SOA_PORT weblogic.jndi.WLInitialContextFactory false http://SOA_SERVER:SOA_PORT
a. SOA_SERVER:SOAサーバのホスト名もしくはIPアドレス
b. SOA_PORT:SOAサーバのポート番号(例:8001)
c. FEDERATED_SERVER_NAME:SOAドメインのFusion Middleware Controlで、連合するサーバ名は以下のスクリーンショットから取得できます。
11) 新たにページを作成します。例えばworklist.jspxとしましょう。tasklist-task-flow-definitionをページにリージョンとして追加します。コンポーネントパレットからadfLibTaskFlow.jarを選択することに注意して下さい。
12) タスクフローのパラメータとして以下の値を設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
taskFlowMode | workspace |
federatedMode | false |
all other parameters that starts the word 'show' | true |
13) [アプリケーション]>[セキュリティ]>[リソースの付与]/security/resource grantsに移動します。
14) 以下のようにセキュリティ権限を追加します。
15) ‘worklist.jspx’ をポータルナビゲーションに追加して、以下のようにセキュリティの設定をします。
16) ポータルをデプロイしてテストします。
このエントリで、Oracleの本格的なBPMワークリストアプリケーションをOracle WebCenter Portalに入れ込むことにより、Social BPMポータルを構築できること、その際に必要な詳細情報を理解頂けたかと思います。ご質問がある方は、コメントを残して頂く(訳注:コメントは、このブログではなく原文にお願いします)か、直接メールを送って下さい。
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