[VM] Oracle VM 3.1 is here!

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/virtualization/entry/oracle_3_1_1_is

Oracle VM 3.1のリリースが発表されました。このリリースで、様々な改善や不具合の解消、新機能を追加していますが、主にユーザビリティの改善、より早くかつ効率よい展開とバックアップや可用性の追加サポートに継続して注力しています。このエントリではOracle VM 3.1の興味深い新機能をいくつか取り上げます。

ユーザビリティの改善
このリリースで、UIを大幅にアップグレードしその結果新しいUIではクリック数が少なくてすみ、色々便利な方法でレイアウトされています。お客様と緊密に協力して、全てのウィザードを見直し、よりシンプルかつずっと直感的にしました。Oracle VMのオープニング画面にはQuick Start Guideが含まれ、これにより利用者が始めやすく、かつステップバイステップで作業すれば環境を整備し準備OKにすることができます。
継続してユーザーエクスペリエンスを改善し、ネイティブアプリケーションのルック&フィールを備えようとしています。このリリースでは利用者が簡単にVMをドラッグ&ドロップして一方のサーバから別のサーバに移動したり、サーバ群を一方のクラスタから別のクラスタに移動させることができます。これはOracle Application Development Frameworkを使うことによって実現したものです。

可用性の向上
○クラスタ化されたリポジトリへの直接アクセス
Oracle Cluster File System (OCFS2) を使いクラスタ化されたリポジトリは、サーバと密につながり、一貫性を保証し、破損を逃れています。このリリースでは、こうしたリポジトリをNFS共有としてエクスポートすることができます。そして、バックアップツールがクラスタ化されたリポジトリの中を見てバックアップ/リストアの操作や、任意の操作を直接ストレージにアクセスすることによって効率的に実施することができます。

○クラスタ化されたリポジトリのアジリティの向上
今リリースでOCFS2リポジトリが自由にクラスタ接続および切断を自由かつ簡単にできるようになりました。これにより、クラスタファイルシステムの歴史的な制約がなくなり、利用者が手動操作することなく、必要に応じてクラスタを移動し、別のサーバーのセットに障害が発生した場合にそれを回復することができます。

○SANからのマルチパスブートのサポート
SANからのマルチパスブートをサポートしたことにより、Oracle VMのサーバイメージをSANに保存し、集中管理されたイメージから直接起動することができるようになりました。これにより信頼性が向上し、かつサーバイメージをホストするエンタープライズレベルのストレージを利用することでシンプルな管理を可能にしています。SANからのブートを使用すると、ストレージアレイの重複排除とシンプロビジョニング機能を使用して、より一層ストレージの利用率が向上できます。

より高速な展開
○複数のVMをテンプレートから自動的にデプロイ
Oracle VM 3.1.1はVM作成ウィザードでテンプレートからのVM作成をサポートします。利用者が複数のVMを一度にテンプレートから作成することができるようになるのです。これは複数サーバを迅速に展開できるようになり、プロビジョニングの時間を短縮することができます。

○Oracle VMサーバの探索の方法が増えました
もはやIPアドレスの範囲を使ってサーバを探す必要はありません。新リリースではサーバ名を使って完全・部分一致のホスト名を含むサーバ名を探すことができます。ホストのリストをコピー&ペーストして検索ボックスにすることも簡単です。また利用者がサーバリストにホストのリストを貼り付けることもできます。


より効率よくリソースを利用
○ジャンボフレームのサポート
利用社はMTU(Maximum Transmission Unit)のサイズを、各ボンドやポートに対し、標準の1フレーム当たり1500バイトより大きく指定することができます。これにより、標準のフレームを使っている場合に比べてネットワークのオーバーヘッドを削減することができます。より大きなフレームを使うと、ネットワークのスループットが向上し、特にネットワークを多用するアプリケーションやNASでは性能が向上します。

○vCPUの増減はいつでも
Oracle VM 3.1では、HotAddをサポートしているOSのVMから、仮想CPUを追加・除去することを完全にサポートしています。これにより、リソースをうまく使い、Just-In-Timeでリソースを必要なVMに割り当てることができるようになりました。

最先端のテクノロジー
○最新のXen Hypervisor
Oracle VMは、新しいCPU機能のサポートやPV(Para-Vritual)ドライバをサポートして性能が向上しているXen 4.1.2 Hypervisorを使っています。

○新しいコントロールドメインカーネル(Dom0)
New Control Domain Kernel (Dom0) -
Oracle VMはDomain 0 カーネルとしてUEK2 (Unbreakable Enterprise Kernel revision 2)を採用しています。これにより、性能の改善がはかられ、カーネルに組み込まれた新しいハードウェアやデバイスをを利用することができます。

このリリースで、Oracle VMはより性能が向上し、より効率よい弾力性のある仮想化プラットフォームになっています。こうした性能向上・改善に加え、Oracle VMのWindows用PVドライバがMicrosoftにより、Server Virtualization Vendor Program (SVVP)として認証されました。

Oracle VMはOracle Software Delivery Cloudからダウンロードできます。詳細情報はOracle.com/virtualizationからどうぞ。
Oracle Software Delivery Cloud - Oracle Linux and Oracle VM
https://edelivery.oracle.com/oraclevm
Oracle Virtualization
http://oracle.com/virtualization

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