[Java] 再度、新しいJavaリリースモデルについて

以下は個人的な見解です。そのため、お約束の文言を再度入れておきます。

このエントリは個人の見解であり、所属する会社の公式見解ではありません。
Opinions expressed in this blog entry is my personal one and does not represent the official opinion of my employer.

以前、以下のようなエントリを公開しました。
[Java] 新しいJavaリリースモデルについて
https://orablogs-jp.blogspot.com/2018/05/misunderstanding-new-java-release-model.html
そして、2018年6月20日に、JJUG主催で「緊急特集! Javaの無償版はなくならないぞ!」というナイトセミナーが開催されました。その後、2018年7月17日にも内容をアップデートして弊社伊藤( @itakash )が発表しています(以下はアップデート版)。


彼のTweetからでもアクセスできます。

そして、OTNにも記事が出ました。
JDKの新しいリリース・モデルおよび提供ライセンスについて
http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/java/ja-topics/jdk-release-model-4487660-ja.html
さすがに上記の記事やスライドをご覧いただくことで、「Oracleは今後有償のJDKのみをリリースする」という話は誤りであることを理解いただけると思います。

それでも信じられない人(?)やこだわり(??)、願望(???)を持つ方が多いようなので、今回のリリースモデル変更の要点を改めて記載しておきます。

Point

  • OpenJDKバイナリ(Oracleがビルドし配布、GPL+Classpath Exception)
    • 6ヵ月ごとにリリース(3月と9月)、6ヵ月過ぎるとEoL
    • 無償、コミュニティによるサポート
    • http://jdk.java.net/ で配布
    • セキュリティアップデートは6ヵ月の範囲で2回リリース(1、4、7、11月)
    • インストーラはない(Java 10のJDKはWindows、Linux、Macともtar.gz形式で提供、Java 11からはWindows用JDKはzip形式で提供)
    • Java 11からはClient JREは提供されず、自身の環境に合わせて jlinkを使って作成(Server JREは提供)
  • Oracle JDK(OpenJDKベース、BCL)
    • 3年ごとにリリース(LTS / Long Term Support)
    • Java 11から開始
    • 有償サポート。
    • サポートはOracle Lifetime Support Policyに従う。
      • Premier Support (5年)
      • Extended Support (3年)
      • Sustaining Support (無期限)
    • セキュリティアップデートは年4回リリース(1、4、7、11月)
    • インストーラあり
  • OpenJDKバイナリ、Oracle JDKに共通すること
    • JavaFXは同梱されない(利用するならOpenJFX)
なお、JDKのバイナリは当然ながら各社で異なります。つまり、OpenJDKベースであったとしても、Red Hatが配布するOpenJDKバイナリ(RHELに同梱されるもの)やAdoptOpenJDK、Zuluが配布するOpenJDKバイナリは、Oracleが配布するものとは異なりますので、ご注意を。

その他のリソース

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