[Java] Faster and Easier Use and Redistribution of Java SE

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/java-platform-group/faster-and-easier-use-and-redistribution-of-java-se

Exec Summary:

  • OracleはJava SEのリリースサイクルを増やし6ヶ月毎にすることを提案します。
    Moving Java Forward Faster
    https://mreinhold.org/blog/forward-faster
  • Oracleは開発者、お客様、利用者によるJava SEの利用方法をシンプルにします。
  • Oracle JDKは引き続き商用の長期サポートを提供するために存続します
    Oracle JDK
    http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
    • Oracle JDKは、OpenJDKのバイナリがOracle JDKと置き換え可能になると(2018年後半ごろ予定)、主に商用およびサポートの顧客向けになります。
    • オラクルは、引き続き、完全なすぐに実行可能な(ready-to-run)アプリケーションのパッケージングおよび配布を強化します。

Introduction

クラウドは、モダンなアプリケーションの開発、デプロイ、利用の方法や形態を変えました。クライアント側では、すぐに実行できるモバイルファーストなネイティブ・アプリケーションとHTML5/JavaScript Webインターフェイスがますます普及しています。クラウド側では、「アプリケーション」がコンテナベースのモジュール型マイクロサービス、さらにはFunctionsに移行しています。開発者はより頻繁なリリースサイクルと柔軟なライセンス供与を期待しています。
引き続き、Javaは世界で最も人気のある開発プラットフォームおよびアプリケーションプラットフォームの一つです。
TIOBE Index for September 2017
https://www.tiobe.com/tiobe-index/
Language Framework Popularity: A Look at Java, June 2017
http://redmonk.com/fryan/2017/06/22/language-framework-popularity-a-look-at-java-june-2017/
The RedMonk Programming Language Rankings: June 2017
http://redmonk.com/sogrady/2017/06/08/language-rankings-6-17/
Java SEのビルド、リリース、ライセンスおよび配布モデルは10年以上前からありますが、将来のクラウドの動向に対応するために更新される予定です。
この目的のために、Java SEの作成、配布方法に関する数多くの変更を提案します。

Introducing OpenJDK builds under the GPL from Oracle

OracleはOpenJDKビルドの出荷を計画しています。これにより、開発者がJavaアプリケーションをクラウド環境にデプロイすることが簡単になります。まずはLinux x64バイナリを提供し、その後macOSとWindows向けのバイナリを提供する予定です。これらは"Classpath Exception"付きGPLv2(GPLv2 with the "Classpath Exception")ライセンスの下提供されます。つまり、開発者は簡単かつ無料で自身のフレームワークやアプリケーションを付属して配布できる、というものです。
GNU General Public License, version 2, with the Classpath Exception
http://openjdk.java.net/legal/gplv2+ce.html
Oracleは、Java Flight Recorderのような、以前はOracle JDKでのみ利用可能だった商用機能もオープンソース化する予定です。
Accelerating the JDK release cadence
http://mail.openjdk.java.net/pipermail/discuss/2017-September/004281.html
OpenJDKコントリビュータに提案し議論した後、数多くの追加の内部開発プロジェクトをオープンソース化する予定です。
初期時点では違いがあることはわかっていますが、いくつかのリリースを経ると、OpenJDKビルドとOracle JDKバイナリの間に技術的な違いなくなるはずです。これを実現するために、Oracleは他のOpenJDKコントリビュータと協力し、追加のポートをサポートする可能性のあるオープンなビルド・アンド・テストインフラストラクチャに取り組むことにしています。

Ongoing Oracle JDK Support

OracleはOracle JDKのビルド、出荷を継続する予定です。
Oracle Java SE Downloads
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
Oracle JDK 8は公開アップデートを少なくとも来年中は提供し、商用サポートは2025年までご利用頂けるようにする予定です。OpenJDKバイナリが開発者にとってJava SEプラットフォームにおける最新のイノベーションにアクセスするための主要なチャネルになるので、 Oracle JDKはOracleの商用およびサポート契約をされているお客様に対する長期サポート(long term support、LTS)版として残ります。
Advanced Management ConsoleのようなOracle JDKとは別にパッケージ化された有償機能(Commercial Features) は、引き続きOracleのJava SE Advancedという有償製品として提供される予定です。
Advanced Management Console
http://www.oracle.com/technetwork/java/javaseproducts/advanced-mgmt/advancedmanagementconsole-2254207.html
Oracle Java SE Advanced
https://www.oracle.com/java/java-se-advanced-suite.html
クライアントアプリケーションの開発については、古い「プラグイン」からモダンな展開方法にシフトし続けるため、Javaアプリケーションとは別に、スタンドアロンのJava Runtime Environment(JRE)をインストールする必要性が減りました。JDK 9に入っているjlinkツールを使うとアプリケーション開発者が事前インストール済みのシステムJREに依存するのではなく、専用ランタイムをパッケージングしデプロイすることがずっと簡単になるでしょう。
JEP 282: jlink: The Java Linker
http://openjdk.java.net/jeps/282
Java Platform, Standard Edition Tools Reference Release 9
jlink
https://docs.oracle.com/javase/9/tools/jlink.htm#JSWOR-GUID-CECAC52B-CFEE-46CB-8166-F17A8E9280E9


Oracleは来年の後半に複数年の作業でスタンドアロン・アーキテクチャーからの移行を始める予定です。

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