[Linux] Available now: Unbreakable Enterprise Kernel (UEK) Release 4 Update 5 for Oracle Linux

原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/linux/available-now%3a-unbreakable-enterprise-kernel-uek-release-4-update-5-for-oracle-linux

What's New?

UEK Release 4 Update 5 (kernel version 4.1.12-103.3.8)というこのアップデートでは、新機能や不具合の修正、セキュリティ脆弱性への対応などが追加されています。具体的には以下のようなものを含んでいます。
  • Btrfsに対する変更
    • dedup(重複排除)の取り扱いの改善
    • デバイスIDによるデバイスの削除
  • DTraceの改善
    • Function Boundary Tracing (FBT) の改善
      入力時にFBTを使用してカーネル機能を調査して制約を緩和し、Oracle Linux 7での機能向上が見込めるかどうかを検出するコードに修正が適用されました。また、FBTリターンプローブ引数が正しい値を持つように、FBTリターンプローブに引数としてオフセットを渡すためのコードに対し修正が適用されました。
    • I/O Providers
      I/Oプロバイダのカバレッジが拡張され、共通ブロック層ベースのブロックファイルシステム用のプローブが追加されました。さらに、NFS上で実行されるI/O read/writeのトレースをサポートするためのプローブが追加されました。TCPプロトコルとUDPプロトコル用のSDTプローブも追加されています。
  • 30個以上の新規・アップデートされたドライバ
上記内容ならびにUEK Release 4 Update 5 for Oracle Linuxでのその他の新機能や変更点に関する詳細は、リリースノートをご覧ください。
Oracle® Linux Release Notes for Unbreakable Enterprise Kernel Release 4 Update 5
http://docs.oracle.com/cd/E52668_01/E88575/html/index.html

Product Overview

Oracle Linuxオペレーティングシステムは、クラウドのためのオープンな基盤です。パブリックおよびプライベート・クラウドの多くのサード・パーティ・アプリケーションやOracle Databaseのような、要求の厳しいエンタープライズ・ワークロードを使って開発され、広くテストされています。
Oracle Linux
http://www.oracle.com/linux
Oracle Linuxの一部として含まれるUEKは、エンタープライズクラウドのワークロードに最新のオープンソースのイノベーション、重要な最適化、そしてセキュリティを提供します。このLinuxカーネルは、Oracle CloudやOracle Exadata Database MachineのようなOracle Engineered Systemsのパワーとなるものです。Oracleは、要求の厳しいOracleワークロードで集中的にUEKをテストしており、Oracle製品のデプロイメントおよび他のすべてのエンタープライズ・デプロイメントにお使いになることを推奨します。
UEKに加えて、OracleはRed Hat Enterprise Linuxと完全に互換性のあるRed Hat Compatible Kernel(RHCK)も提供しています。Oracleは、柔軟で費用効果の高いLinuxサポートを提供しています。アップデートやソフトウェアリリースは無料でダウンロードして配布することができます。
サポートに際しては、お客様はサポート契約を必要とするシステムを決定します。これが、Oracle Linuxは開発、テスト、および運用システムとって最適な選択肢である所以です。お客様は、各システムを個別に最新の状態に保ちながら、サポート対象範囲を個別に決定できます。
Oracle Linux Support
https://www.oracle.com/linux/support/index.html
Oracle Linux Premier Supportをお持ちのお客様は、追加のLinuxプログラムのサポートも受けることができます。具体的には、Ceph Storage、Oracle Linux software collections、Oracle OpenStack、Oracle Kspliceを使った無停止でのカーネルアップデートです。
Oracle OpenStack Release 3
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/openstack/linux/documentation/datasheet-oracle-openstack-2296038.pdf
Ksplice: Zero downtime updates for Oracle Linux
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/ksplice-datasheet-487388.pdf

Supported Upgrade Path

お客様は既存のOracle Linux 6やOracle Linux 7サーバをUnbreakable Linux NetworkやOracle Linux Yum Serverを使ってアップグレードできます。
Unbreakable Linux Network
http://linux.oracle.com/
Oracle Linux Yum Server
http://yum.oracle.com/

Compatibility

リリース間の相互運用性への影響を最小限に抑えるために、Oracle Linuxチームは、カーネル・モジュールに依存するハードウェアおよびソフトウェアを提供するサード・パーティ・ベンダーと緊密に連携しています。
Oracle Linuxは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)とのユーザー空間(user-space)の互換性を維持しています。これは、OSの下で実行されているカーネル・バージョンとは独立しています。ユーザー空間の既存のアプリケーションは、UEK Release 4でも変更せずに動作し続けますので、RHEL認定アプリケーションの再認証は不要です。
UEK Release 4 Update 5は以前のUEK Release 4アップデートと完全な互換性を有しています。UEK Release 4のカーネルABI(Application Binary Interface)は、最初のリリース以降のすべてのアップデートで変わっていませんが、カーネルABIのUEK R3からの変更は存在するため、システム上でサードパーティのカーネルモジュールを再コンパイルする必要があります。UEK Release 4をインストールする前に、アプリケーションベンダーにサポート状況を確認してください。

Resources – Oracle Linux

Oracle Linux Resources
https://www.oracle.com/linux/resources.html
Oracle Linux : Downloads
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/linux/downloads/index.html
Operating Systems Documentation (Linux)
http://docs.oracle.com/en/operating-systems/linux.html
Oracle Linux関連トレーニング(Oracle University)
http://education.oracle.com/linux

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