https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/weblogic_server_continuous_availability_in
Zero Downtime Patching、Cross Site Transaction Recovery(サイト間のトランザクション・リカバリ)、Coherence Federated Caching、Coherence Persistenceの領域において、WebLogic Server 12.2.1.1のContinuous Availabilityの機能強化をいたしました。またドキュメントも見直し、WebLogic Server Continuous Availabilityでサポートされる、マルチデータセンターでのMaximum Availability Architectures (MAA)のための設計時の考慮事項を提供するように記載を追加しています。
Zero Downtime Patching Enhancements
Zero Downtime Patchingにおいては、同一クラスタ内で動作する他のパーティションに影響を与えずに、マルチテナント・パーティションで動作するアプリケーションの更新をサポートしました。ロールアウト・プロセス中、Coherenceデータの高可用性をメンテナンスしている間に、Coherenceアプリケーションをアップデートすることができます。また、WebLogic 管理サーバのアップグレードにあたって、NodeManagerへの依存性を削除しました。- Multitenancy Support
- アプリケーションのアップデートにあたっては、サーバのシャットダウンではなく、パーティションのシャットダウンを利用できる
- パーティション内のアプリケーションを、他のパーティションに影響を与えずにアップデートできる
- ResourceGroupTemplateが参照しているアプリケーションをアップデートできる
- Coherence Support
- Coherenceクラスタへのロールアウトのために最低限のセーフティ・モードを提供すればよくなった
- Node Managerへの管理サーバの依存性を除去。このため、管理サーバはNode Managerが起動している必要はない。
Cross-Site Transaction Recovery
サイトに障害があったり、中間層に障害があったりする場合に自動リカバリする、サイト・リーシング(Site Leasing)と呼ばれる機構を導入しました。サイト・リーシングを使うと、Transaction Managerをホストするサーバの状態に影響を与えるTLogへの依存を負わせることなく、トランザクション・リカバリのフェールオーバ、フェールバックのためのより堅牢な機構を提供します。サイト内の全てのサーバがリースをアップデートします。Site 1のクラスタで動作する全てのサーバでリースの有効期限が切れると、リモートサイトで動作しているサーバがTLogsの所有権を引き継ぎ、トランザクション・ワークを継続しながらトランザクションを回復します。詳細は、以下のドキュメントをご覧ください。
Oracle® Fusion Middleware Developing JTA Applications for Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1.1.0)
Transaction Recovery Spanning Multiple Sites or Data Centers
https://docs.oracle.com/middleware/12211/wls/WLJTA/xarecover.htm#WLJTA387
Coherence Federated Caching and Coherence Persistence Administration Enhancements
WebLogic Server管理コンソールを機能強化し、より簡単にCoherenceのFederated CachingやCoherence Persistenceを構成できるようにしました。- Coherence Federated Caching
WebLogic Server管理コンソールから、基本的なActive-ActiveやActive-Passive構成を使ってFederationをセットアップできるようになりました。構成ファイルを利用しなくてもよくなっています。
- Coherence Persistence
永続化タブが管理コンソールに追加されました。このタブで、全てのサービスに提供する永続化に関連する設定を構成することができます。
Documentation
WebLogic Server 12.2.1.1では、Continuous Availability for Oracle WebLogic Server to を見直し、"Design Considerations for Continuous Availability" という新しい章を追加しました。Oracle® Fusion Middleware Continuous Availability for Oracle WebLogic Server 12c (12.2.1.1.0)この新たな章では、マルチデータセンター環境のコンポーネント設計時の考慮事項とベストプラクティスを説明しています。あらゆるContinuous Availability MAAアーキテクチャで推奨される一般的なベストプラクティスに加え、Continuous Availabilityでサポートされるトポロジーの各々に対する具体的なアドバイスや、方法を説明しています。こうしたトポロジーでこの機能を使って、最大の高可用性ならびにディザスタ・リカバリを提供できる方法を説明しています。
Design Considerations for Continuous Availability
http://docs.oracle.com/middleware/12211/wls/WLCAG/weblogic_ca_best.htm#WLCAG145
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