https://blogs.oracle.com/WebLogicServer/entry/wls_driver_patching
Oracleドライバのjarパッチの取り扱いが複雑なので整理してみましょう。このエントリでは、詳細情報へのリンクを一箇所にまとめてみました。いくつかまだ利用できないパッチがありますが、それらはTBA(今後利用可能)と下表に明記してあります。これらのファイルが利用可能になった段階で、このページ(注:原文のページです)を更新する予定です。
WebLogic Server 10.3.6、12.1.1、12.1.2ではDatabase 11.2.0.3のjarファイルが同梱されていますが、このjarファイルは標準のjarファイル(つまりDatabaseに同梱されているもの)とは異なり、WebLogic Serverをサポートするよう追加のバグ修正や機能拡張がなされています。つまり、11.2.0.3のパッチをコピーしたり、標準リリースのjarファイルを使ったりするだけでは、11.2.0.4へアップグレードすることができなません。必要に応じて11.2.0.3パッチを提供するサポートは必要ですが難しいでしょう。11.2.0.4の機能に加え、同梱されている11.2.0.3のデータベースjarファイルへの全ての機能拡張やパッチを含む特別な11.2.0.4のパッチにアップグレードすることをお勧めします。WebLogic Sererは12.1.2でOracle Universal Installerを使い始め、異なるパッチ形式が必要になっているため、さらに複雑になっています。
WebLogic Server 10.3.6、12.1.1、12.1.2、および12.1.3では、Oracle Database 12cのクライアントJARファイルの実行をサポートします。WebLogic Server 10.3.6から12.1.2までは、jarファイルを手でインストールする必要があり、このアップグレードを自動化するインストーラやパッチはありません。パッチを入手するためには、Database 12.1.0.2のjarファイルで実行している必要があります。WebLogic Serverのパッチは、Database 12.1.0.1のJARファイル用には作成されません。WebLogic Server 12.1.3ではDatabase 12.1.0.2ドライバのjarファイルのプレリリースバージョンを同梱していますが、これらのファイルの製品版にアップグレードすることができるようになるパッチが提供される予定です。このアップグレード後、標準のDatabase Oracle patchファイルがWebLogic Server 12.1.3(およびDataase 12.2.0.2 jarファイルへ手動アップグレードしたWebLogic Server 12.1.2)で期待通り動作するでしょう。
インストール済みのOracle Database用JDBCドライバへのパッチ適用
WebLogic Serverのバージョン | インストールされるJDBCドライバ | DatabaseのJarファイルへのパッチ適用方式 | ドキュメント |
10.3.6 | 11.2.0.3.0 + AS 11.1.1.6.0 (WLS 10.3.6) | 11.2.0.4用の WLSパッチ | My Oracle Supportドキュメント(1970437.1) How To Upgrade the Oracle JDBC Drivers Bundled with WebLogic Server 10.3.6-12.1.2 To the JDBC Driver for Oracle Database 11g Release 2 https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1970437.1 |
12.1.1 | 11.2.0.3.0 + AS 12.1.1.0.0 (WLS 12.1.1) | 11.2.0.4用の WLSパッチ | My Oracle Supportドキュメント(1970437.1) How To Upgrade the Oracle JDBC Drivers Bundled with WebLogic Server 10.3.6-12.1.2 To the JDBC Driver for Oracle Database 11g Release 2 https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1970437.1 |
12.1.2 | 11.2.0.3.0 + AS 12.1.2.0.0 (WLS 12.1.2) | 11.2.0.4 opatch | 19477203に関するパッチ(#18557114) |
12.1.3 | 12.1.0.2プレリリースバージョン | ○出荷されている12.1.0.2に対応するためには12.1.0.2 opatchを利用 ○その他のバグ修正については、標準のopatchを利用 | TBA |
Database 12c Driverを使う場合
WebLogic Serverのバージョン | 12.1.0.2のインストール形式 | データベースのJarパッチ方法 | インストールに関するドキュメント パッチ適用のドキュメント |
10.3.6 | 12.1.0.2を手動インストール | 12.1.0.2 WLS patch | My Oracle Supportドキュメント(1564509.1) WebLogic Server 12.1.1 and 10.3.6 Support for Oracle 12c Database https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1564509.1 ○パッチ適用のドキュメントはTBA |
12.1.1 | 12.1.0.2を手動インストール | 12.1.0.2 WLS patch | My Oracle Supportドキュメント(1564509.1) WebLogic Server 12.1.1 and 10.3.6 Support for Oracle 12c Database https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1564509.1 ○パッチ適用のドキュメントはTBA |
12.1.2 | 12.1.0.2を手動インストール | 12.1.0.2 opatch | (日本語) Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理 12c (12.1.2) Oracle 12cデータベースの使用 http://docs.oracle.com/cd/E50629_01/wls/JDBCA/ds_12cdriver.htm#i1060539 (英語) Oracle® Fusion Middleware Administering JDBC Data Sources for Oracle WebLogic Server 12c (12.1.2) Using an Oracle 12c Database https://docs.oracle.com/middleware/1212/wls/JDBCA/ds_12cdriver.htm#JDBCA272 ○標準のパッチ適用方式 |
12.1.3 | ○12.1.0.2プレリリースバージョンインストール済み ○製品版12.1.0.2へアップグレードするためのパッチ適用 | 12.1.0.2 opatch | (日本語) Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理 12c (12.1.3) Oracle 12cデータベースの使用 http://docs.oracle.com/cd/E57014_01/wls/JDBCA/ds_12cdriver.htm#i1060539 (英語) Oracle® Fusion Middleware Administering JDBC Data Sources for Oracle WebLogic Server 12c (12.1.3) Using an Oracle 12c Database https://docs.oracle.com/middleware/1213/wls/JDBCA/ds_12cdriver.htm#JDBCA272 ○パッチ作成方式はTBA ○標準のパッチ適用方式 |
How To Upgrade the Third-Party JDBC Drivers Bundled With WebLogic Server 10.3.6 and 12.1.x (ドキュメントID 1969871.1)これには、DataDirectやMySQLドライバといった、同梱されているドライバが含まれます。jarファイルをバックアップして削除し、新しいファイルをインストールします。jarファイル名が変わっているのであれば、クラスパスを変更します。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1969871.1
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