https://blogs.oracle.com/java-platform-group/fast-forward-to-11
Java 11はもうすぐ出てきます。リリース候補版ビルドが以下のURLからダウンロードできます。
JDK 11 Early-Access Buildsここで新しいリリース・ケイデンスが新しいリリースの採用に及ぼした影響を振り返ります。
http://jdk.java.net/11
Changing the Pace of Change
以前はJavaの新リリースを開発者が採用するまでかなりの時間がかかりました。例えば、Java SE 5.0では、2004年にJavaプログラミング言語に注釈やジェネリックなどの主要な変更が導入されましたが、その後、2006年のJava SE 5.0でテストおよび検証されたEclipse IDEのリリースまで2年かかりました。そうしてようやくEclipseを使用する開発者は、Java SE 5.0を主要なプラットフォームとして本格的に採用することができました。2004年からの10年でJavaエコシステムに多くの変更がありました。Java SE 8は2014年にリリースされ、Javaプログラミング言語にさらなる大きな変更、すなわちラムダ式をもたらしました。しかし、リリース直後にはJDK 8でテスト、動作検証済みのEclipse、InteliJ IDEAおよびNetBeans IDEの新リリースを開発者が利用できる状態にありました。その結果、開発者はほぼリリース直後にJava SE 8を採用することができたのです。
その当時、Java SE 8がもっとも急速に採用されたリリースになりました。JDK 8のダウンロード数は、JDK 7の初期立ち上げフェーズの同期間に比べて30%以上増加しました。
さらにJDK 8では、ほぼ半年ごとの大規模な更新リリースのパターンを確立しました。 8u20、8u40、および8u60のリリースでは、数百のバグ修正やその他の変更が、複数の新機能と共に提供されました。 JDK 8以前、JDK 6、JDK 7のいずれのアップデートにおいても、数多くのバグ修正やその他の変更が加えられた、大きな個別のアップデートリリースがありました。
Forward to 9
Java SE 9以降の新しい半年ごとのJava SEリリースサイクルで、主要なIDEによる新しいJavaプラットフォームリリースの迅速なサポートのパターンを目の当たりにしてきました。さらに、エコシステム全体で100を超える人気のあるオープンソースのJavaライブラリやツールの開発者とともに、オラクルのエンジニアは新しいリリースの採用にあたっての潜在的な障壁を排除するよう引き続き取り組んでいます。Quality Outreach report for July 2018
https://wiki.openjdk.java.net/display/quality/Quality+Outreach+report+for+July+2018
@JavaOneConf a lot APIs works on jdk9 #WorksFineOnJDK9 pic.twitter.com/o3Mih4QHbt
— Alberto Salazar (@betoSalazar) October 2, 2017
これにより、人気のある多くのライブラリやツールは、Java 9がリリースされるまでに、あるいはリリース後すみやかにJava 9への対応が整いました。
#WorksFineOnJDK9 on Twitterこれには、Apache Ant、Apache Maven、Gradle、ByteBuddy、JUnit、jaCoCo、Apache Luceneなどの人気のあるライブラリ、Akka、Spring Framework、WildFlyなどの人気のあるフレームワークが含まれていました。
https://twitter.com/hashtag/WorksFineOnJDK9
その結果、Java SE 9リリース時のJDK 9のダウンロード数は、JDK 8リリース時よりも10%以上多くなりました。
Fast Forward to 10
JDK 10を使う開発者においても同様のパターンを確認しました。Java SE 10では、Java SE 8の立ち上げ時の同時期でJDK 8よりも20%多いJDKのダウンロード数を確認しました。JDK 9と同様に、人気のあるIDEやツール、ライブラリ、フレームワークは、新しいJavaリリースのサポートをすみやかに発表しました。これは、新しいリリースサイクルの主要な側面が驚異的にうまくいっていることを示しています。Java SE 10のローカル変数の型推論のような新しいJava機能が、以前よりもずっと速く多くのJava開発者の手に渡っています。
Onward to 11
以前は、Javaプラットフォームの新リリースごとに、開発に数年かかっており、その過程で何千もの大小の拡張、変更、バグ修正が蓄積されていました。ビルド、リリースまでの時間が長くかかっており、その結果、各リリースの変更が広範囲におよび、習熟するまでに時間がかかっていました。新しいリリースサイクルでは、各Java機能のリリースは過去に要した時間に比べてわずかの期間で提供されるため、各リリースでの変更範囲はずっと小さくなっています。その結果、内容の変化が以前よりもはるかに少ないため、新リリースへの習熟に要する時間ははるかに短くなります。実際に、これは、Java SE 9とJava SE 10への準備が整った人気のあるツール、ライブラリ、フレームワークの多くがすでにJava SE 11の準備が整っていることからもわかる通りです。
言い換えると、Spring BootやSpring Framework、MockitoやByteBuddy、そしてApache Cassandra、IntelliJ IDEA、Jenkins、Eclipse IDE、Atlassianに至るまで、Javaエコシステムの大部分がJava SE 11の準備ができている、もしくはすでにそれをサポートするように取り組んでいると発表しています。
Java Community Process Executive Committeeによる最近の調査で、回答者の半分以上が近い将来にJava SE 11を使用、デプロイすることを検討していることは驚きではありません。
Java Release Adoption survey by JCP新しいリリースの採用を慎重に検討する必要があるユーザーに向けて、先頃OracleはJava SE Subscriptionを導入しました。
https://jp.surveymonkey.com/results/SM-YR7YQJJJL/
Oracle Java SE Subscriptionこれは、デスクトップ、サーバー、またはクラウドのデプロイメントに使用するためのJava SEライセンスおよびサポートを含む、シンプルで低コストの月単位のサブスクリプションです。このサブスクリプションで、パフォーマンス、安定性、およびセキュリティーについてテスト済みかつ動作保証済みのJava SEアップデートに対するアクセスをOracleから直接提供します。また、これには24時間365日のMy Oracle Support(MOS)へのアクセス、27言語でのサポート、Java SE 8 Desktop管理・監視、デプロイメント機能などの利点含まれています。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javaseproducts/javasesubscription-data-sheet-4891969.pdf
Oracleが提供するJava SE 11は、長期サポート(LTS)リリースです。Java SE Subscriptionを契約いただくと、LTSリリースのアップデートを入手でき、少なくとも8年間は特定のLTSリリースバージョンにとどまることができます。企業組織は、ワークロードを開発から本番環境に移行する際に、任意のタイミングでサブスクリプションに容易に追加できます(訳注:本来ならサブスクリプションを用意に追加できる、のはずですが、原文の通り訳出しています)。
一方、プラットフォームの新規リリースを慎重に採用する必要のないユーザーは、JDK 9やJDK 10の場合と同様に、Oracleが提供するオープンソースの完全にテストされたOpenJDKビルドで、Javaの高速リリースの利点を引き続き享受できます。我々は引き続きJava PlatformをOpenJDKコミュニティと共により速く進化させていきます。
Java Development Kit builds, from Oracle
http://jdk.java.net/
OpenJDK
http://openjdk.java.net/
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