Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformのご紹介/Introducing Oracle Verrazzano Enterprise Container Platform

 原文はこちら:https://blogs.oracle.com/developers/intro-verrazzano-ecp

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformのリリースのお知らせです。このテクノロジーについてわれわれがこれまで取り組んできていたことは秘密というわけではありませんでした。というのも、このプロダクトはオープンソースで開発されていますからね:https://github.com/verrazzano

多くのエンタープライズ企業がカスタムアプリケーションに投資してきました。そうしたアプリケーションは、それら企業のミッションやビジネスにとって非常に重要なものです。アプリケーションの一部はトラディショナルなWebLogicサーバー・アプリケーションだったり、そうでなかったりするでしょう。業界がクラウドシフトにフォーカスするにつれ、エンタープライズ企業は、クラウドネイティブな技術を柔軟に適用して生産性を向上しイノベーションをもたらし、既存アプリケーションをモダナイズでき、アプリケーションを好きな場所で稼働させられるようなソリューションを求めるようになりました。

TL;DR

  • Oracleはアプリケーションモダナイゼーション、自動化されたアプリケーション管理の統一化、そしてマルチクラウドアプリケーションのクロスクラウドでの一貫性のためのオープンソースのDevOpsプラットフォームを開発しました。サブスクリプションでご利用可能です。
  • ソースコードにはhttps://github.com/verrazzanoからアクセスできます。
  • お好きなKuberenesクラスターで、以下のステップで使ってみましょう:
    • Verrazzanoプラットフォームオペレーターをインストールします:
kubectl apply -f https://github.com/verrazzano/verrazzano/releases/download/v1.0.0/operator.yaml
    • デプロイが完了するのを待ちます。
    • Verrazzanoのコンポーネントをインストールします:
kubectl apply -f - <<EOF
apiVersion: install.verrazzano.io/v1alpha1
kind: Verrazzano
metadata:
   name: my-verrazzano
spec:
   profile: ${VZ_PROFILE:-dev}
EOF
kubectl wait \
    --timeout=20m \
    --for=condition=InstallComplete verrazzano/my-verrazzano


全容

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformは前述のようなニーズを解決するだけでなく、以下のことを可能にします:

  • Kuberenesのコンテナベースのアプリケーションをデプロイし、管理し、セキュアにする
  • マイクロサービスとトラディショナルなWebLogicサーバーアプリケーションのアプリケーションライフサイクル管理を統一する
  • オンプレミスの、Oracle Cloud上の、そして他のパブリッククラウド上のKuberenetesクラスターの管理を標準化する

例えるなら、Oracle Verrazzanoは複数の世界―オンプレミスとクラウド―をつなぐ橋のようなものです。専門用語で言うと、Oracle Verrazzanoはクラウドネイティブアプリケーション開発の主要な要求と設計思想を具体化した、コンテナのデプロイメントと管理のためのプラットフォームです。オンプレミスあるいはクラウド上のKuberenetesの上で動き、VerrazzanoがインストールされていればどこのKuberenetesクラスターでもコンテナアプリケーションをデプロイできるようにしてくれます。

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformは、Oracle Cloudや他のクラウド、そしてオンプレミスでのクラウドネイティブアプリケーションの開発とデプロイ、ライフサイクル管理のための標準ベースのオープンなソフトウェアテクノロジーについてのOracleの持つポートフォリオの一部です。Oracleのクラウドネイティブ製品やサービスについてより詳しい情報は、https://www.oracle.com/cloud-native/をご覧ください。

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformの利点

Oracle Verrazzanoの利点は以下が挙げられます:

  • アプリケーション開発者の生産性を向上し、イノベーションを加速する
    コンテナとコンテナ管理テクノロジーを適用し、DevOpsとクラウドネイティブアプリケーションの設計思想を適用することで、デプロイにかかる時間を短くし、アプリケーションの稼働時間を長くし、開発者はより多くの時間をビジネス上の課題の解決に割くことができるようになります。Verrazzanoではさらに、アプリケーションの稼働開始から管理のプロセスに必要な時間をより一層減らすことができるよう、統合され、自動化されたテクノロジースタックを採用しています。

  • それぞれのビジネスアプリケーションごとにマイクロサービスあるいはトラディショナルなWebLogicサーバーアプリケーションテクノロジーを選択しながら、既存のアプリケーションをモダナイズする
    Oracle VerrazzanoはOracle WebLogic Kubernetes Toolkitをベースにしており、アプリケーションをコンテナやKuberenetesに移行したり、WebLogic Kubernetes Operatorを自動化したり、WebLogicドメインをプロビジョニングしたり、アプリケーションへのアクセスを設定したり、ドメインとアプリケーションのメトリックやログを収集するのを容易にします。

  • ロックインすることなくクラウドネイティブのメリットを実現する
    Oracle Verrazzanoはオンプレミス/Oracle Cloud Infrastructure/他のパブリッククラウドのどこにアプリケーションをデプロイするかに依存せず、あなたの全てのコンテナアプリケーションが同じ自動化、可視性、ライフサイクルのメリットを享受できるよう、クラウドニュートラルなアプローチを提供します。

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformは以下のような特色を提供するために意図を持ったスタックとして集められたオープンソースコンポーネントの集合体です:


  • 複数のクラウドやオンプレミスで稼働しているKuberenetesクラスター間の、自動的なSelect Operatorのプロビジョニング、Kuberenetesオブジェクトの作成、応用的なデプロイメントシナリオのためのアプリケーションモデリング、WebLogicとCoherence、Helidonワークロードのための拡張された機能を備えたインテリジェントなワークロード管理。運用のオーバーヘッドを減らし、クラウド間のポータビリティをもたらし、コンテナ化されたアプリケーションの管理の柔軟性を増やす。
  • すべての管理しているワークロードからのメトリックとログの収集、およびアプリケーションの管理性と稼働時間を向上し運用オーバーヘッドを減らす構成済ダッシュボードなどの、システムおよびアプリケーションコンポーネントに関する自動化されたビルトインの可視性
  • 最適化されたクラスター間アップデートとDevOps、GitOpsに対応し、運用のオーバーヘッドを減らし稼働時間を改善するアプリケーションライフサイクル管理
  • Javaと非Javaのビルトインアプリケーションハンドリングの可能な多言語ワークロードに対応。全てのコンテナアプリケーションを単一のDevOpsプラットフォームで管理することで、複雑性とオーバーヘッドを縮減し、標準化を推進する。
  • 深い可視性と下回りのKubernetesクラスター管理を備えたKubernetesインフラ管理により、問題検知と原因分析を早期化する。
  • ネットワークトラフィック、システムコンポーネント、アプリケーションコンポーネントを保護してオーバーヘッドとリスクを減らす、マルチレベルのプラットフォームセキュリティ
  • クロスクラウドの一貫性。Verrazzanoを使うと、オンプレミス、Oracle Cloud、他のクラウドのコンテナアプリケーションの一貫したプラットフォームを得ることができる。PrometheusやGrafanaのような人気のあるオープンソーステクノロジーを使い、容易に使用し始め、ワークフローに組み込むことができる。

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformを使ってみよう

Verrazzanoに入門する一番かんたんな方法は、あなたのKubernetesクラスターにVerrazzanoプラットフォームオペレーターをインストールし、Kubernetesカスタムリソースからオペレータに渡されるインストールプロファイル(例:開発/本番)をapplyしてみることでしょう。クイックスタートガイドはhttps://verrazzano.io/docs/quickstart/にあります。もしあなたが本格的なKubernetes環境をお持ちでなければ、KINDやMiniKubeなどでも良いでしょう。手順はhttps://verrazzano.io/docs/setup/platforms/にあります。

Oracle Verrazzanoでのアプリケーションのデプロイ

Oracle VerrazzanoはOpen Application Model仕様を使うことで、開発者たちが環境に依存しないコンテナアプリケーションを作成できるようにしています。アプリケーション運用者はそして、アプリケーションをデプロイするときに環境スペシフィックな要素とスコープを指定することになります。これらは全て、DevOps、GitOpsフレンドリーなYAMLファイルで指定します。

Open Application Modelはコミュニティ主導の仕様で、開発者の生産性とアプリケーションの可搬性向上を目標としています。OracleはVerrazzanoでこの仕様を拡張し、Oracle WebLogic Server、Oracle Coherence、そしてHelidonアプリケーションに対応しました。これらそれぞれのアプリケーションタイプについて、Verrazzanoは必要となる固有のアプリケーションハンドリングを判別し、追加のオペレーターや他のリソースを必要に応じてデプロイします。

Verrazzanoでアプリケーションをデプロイする際、システムは以下のアクションを自動で実行します:

  • アプリケーションのデプロイ先のクラスターにKubernetesカスタムリソースを配布
  • アプリケーションの名前空間を作成
  • 名前空間にSecretをコピー
  • Oracle WebLogic ServerドメインとOracle Coherenceクラスターには、必要となるオペレーターをデプロイした上でカスタムリソースをオペレーターに渡す。これらのアプリケーションのために、システムはKubernetesデプロイメントとKubernetesサービスを作成する。
  • Istioサービスメッシュでネットワークポリシーを作成する
  • サービスメッシュにIngressを作成する
  • Verrazzanoの可視性スタックへのメトリックとログの転送をセットアップする

次のステップ

Oracle Verrazzano Enterprise Container Platformについて、他にもたくさん学んでいただきたいことがありますよ!以下をおすすめします:




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