Oracle Cloud InfrastructureでAmpere Altra Processorでクラウド上で高性能な処理を実現するためのArm Compute Serviceがリリースされました!OCIでのAmpere A1 Computeプラットフォームのリリースとともに、OCIのArm開発者エコシステムの一部を成すOracle Linux Cloud Developerイメージも使えるようになっています!
OCI上のArm用のOracle Linux Cloud Developerイメージにより、最高のコストパフォーマンスでArmベースのアプリケーションを迅速かつ容易に移行し、構築し、実行することができます。このイメージには最も重要かつ便利な開発ツールの多くが含まれており、また、それらツールの多くについての無料ライセンスおよびサポートも含まれています。このイメージを使えば、クラウド環境で完全なArm開発環境をすぐに立ち上げられます。
Armでの開発をサクッと開始
Arm用Oracle Linux Cloud DeveloperイメージはネイティブOCIサービスと連携したソフトウェアやツールを備えており、たった数クリックでかんたんにArm開発環境をデプロイできるようにします。このイメージを使えば、開発者は包括的なArmベースのクラウド開発環境を数分のうちに立ち上げられるのです。アプリケーション開発者は、既存のアプリケーションを移行する、あるいは新しいものを構築する際、必要に応じてそうしたソフトウェアやツールに容易にアクセスできます。
Arm用Oracle Linux Cloud DeveloperイメージはOracle Linux 8をベースとした、OCI上でのすぐに使える開発プラットフォームを実現するための実行準備済イメージです。お好みの開発言語やSDK、OCIクライアントツールのプリインストールや設定を高速・自動で行うことができます。様々な言語でコードを書き、デバッグし、実行するためのコマンドラインやGUIツールなどの開発ツールをかんたんに使い始められ、モダンアプリケーションをOCI上で開発できるようにしてくれます。
Oracle Linux Cloud Developerイメージには以下のプリインストールソフトウェアおよびツールが含まれています:
- 最新の Oracle Linux 8 for Oracle Cloud Infrastructure for Arm (aarch64)
言語およびデータベースコネクター:
- Java Platform Standard Edition (Java SE) 8, 11, 16
- Oracle GraalVM Enterprise Edition 21
- Python 3.6
- Ruby 2.7
- PHP 7.4
- Node.js 14
- GCC 8, 10 (with gcc-toolset-10)
- Go 1.15
- MySQL 8.0 Community Edition
- Oracle Instant Client 19.10
- Oracle Cloud InfrastructureおよびCommand Lineクライアントツール:
- Oracle Cloud Infrastructure CLI
- Java, Python, TypeScript and JavaScript, Go, and Ruby Oracle Cloud Infrastructure SDKs
- Terraform and Oracle Cloud Infrastructure Terraform Provider
- Oracle Cloud Infrastructure utilities
- Ansible and Oracle Cloud Infrastructure Ansible collection
- その他
- Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) via Yum
- GUI Desktop with access via VNC Server
- Container tools module which provides Podman, Buildah and Skopeo
- Rclone
- Eclipse IDE
無料で含まれるOracle Linux、JavaとGraalVMの最高レベルのサポート
Oracle Linux Cloud Developerイメージには、いくつかのプレミアムな開発者ツールのライセンスおよびサポートが無料でついてきます。もしあなたが商用ライセンスやサポートにコストをかけているなら、こうしたセットになったツールを使うことで潜在的なコストを節約できるでしょう。あるいは、あなたが無料商用ライセンスを好むタイプなら、あなたの環境でエキスパートサポートへの十全なアクセスを追加で得られることになります。
Oracle LinuxプレミアサポートはOCIのサブスクリプションに追加費用なしで含まれています。これはつまり、エキスパートとの通話やオンラインサポート、また、機能追加やアップデートなどを含むOCI上のOracle Linuxについての最高レベルのサポートを、OSのライセンスとサポートのコストについて頭を悩ませることなく享受できるということです。
Oracleの広く利用され実績のあるJDKであるOracle Javaもまた、OCIサブスクリプションの追加コストなしで含まれています。これにはバグの記録や、安定性や性能、セキュリティアップデートなどなどの入手も含まれています。
さらに、Oracle Java SEサブスクリプションの一部となったOracle GraalVM Enterprise Edition(EE)も、無料でOCIサブスクリプションにサポートが含まれています。GraalVM EEはJava SE上に構築されている、高性能で多言語対応の実行環境です。われわれがマイクロサービスを構築するのにベストなソリューションであると考えている新たなコンパイラ最適化を用いることで、クラウドやハイブリッド環境のエンタープライズアプリケーションのための高効率性、よりよい疎結合、さらなる迅速性を実現できます。
迅速で容易なクラウドデプロイメント
開発者は、OCIコンソールからOracle Linux Cloud Developerイメージを起動するだけですぐにArmベースの開発環境を手に入れることができます。ダウンロードも手作業でのインストールも不要で、効率的なArm開発を邪魔する要素は最小化されています。
Ampere A1 ComputeシェイプでOracle Linux Cloud Developerイメージを起動するには、まずOCIコンソールにログインしましょう。左側のナビゲーションメニューから、Computeを選び、次にInstancesを、そしてCreate Instanceを選ぶとインスタンス構成画面に遷移します。
Change ShapeをクリックしてAmpereシェイプシリーズのVirtual Machineインスタンスタイプを選択します。VM.Standard.A1.Flexシェイプを選び、OCPU数と最低8GBのメモリを構成しましょう。そしてSelect Shapeをクリック。
Bare Metalシェイプシリーズの選択メニューの下にあるBM.Standard.A1.160を選ぶと、イメージをベアメタルインスタンスにデプロイすることもできます。
Change Imageをクリックし、Platform ImagesからOracle Linux Cloud Developerイメージを選択します。そしてSelect Imageをクリック。
インスタンス構成を確認したら、Createをクリックしましょう。
インスタンスがデプロイされ起動も済むと、開発のためのソフトウェアとツールの包括的なセットがすぐに使い出せる状態です。詳細についてはGetting Startedガイドをご覧ください。
多くの開発ツールが既にArmをサポートしており、オープンソースコミュニティから利用可能です。Oracle Linux Cloud Developerイメージにバンドルされているものの他にも、Works on ArmリストにあるものやArm tools and solutionsのGitHubリポジトリにあるもののような、お好みのツールを導入するのもよいでしょう。
Armプラットフォーム用のOracle Linux
Arm用Oracle Linux Cloud DeveloperイメージはOracle Linuxベースです。Oracle Linuxは網羅的にテストされ、OracleのエンジニアドシステムやOracle Cloud Infrastructureで使われており、また、数万の企業のお客様によって利用されています。64bit Arm(aarch64)用にはOracle Linux 8および7のイメージがOCIコンソールからかんたんに、直接デプロイできます。
Oracle Linuxベースのプラットフォームイメージは、セキュリティと仮想化まわりを強化したUnbreakable Enterprise Kernel(UEK)release 6の採用が特色になっています。これらのイメージは、カーネルとglibcやopensslなどの主要なユーザースペースのセキュリティアップデートを再起動やアプリケーション停止の必要なくゼロダウンタイムで適用できる、Oracle Kspliceテクノロジーを含んでいます。さらに、Oracle Cloud上のサービスと統合され、ブロックストレージや仮想ネットワークインターフェースなどのリソース設定を容易化するOCIユーティリティー(oci-utils)のような構成ツールも含まれています。
KspliceはOracle Linuxプレミアサポートサブスクリプションで独占的に提供されており、このサブスクリプションはOCI上のインスタンスについては追加コストなしでバンドルされています。
使ってみよう
Oracle Linux Cloud Developerイメージにより、クラウドでのArmベースのアプリケーション開発はかつてないほど容易になっています。Oracle Cloud Infrastructureアカウントにサインアップすれば、すぐにArmプラットフォーム上での開発、テスト、稼働を行えます。そして、Oracle Cloud Free Tierの無料リソース上でOracle Linux Cloud Developerイメージを動かすこともできます。よりスケーラブルな環境が必要な方には、Oracle Cloud Free Tierの可変サイズのArmに加えて、OCI Arm Acceleratorプログラムでは無料クレジットも提供しています。
Arm用Oracle Linux Cloud Developerイメージや他のリソースについてのより詳しい情報については、以下のリンクを参照ください:
- Ampere A1 Compute (web page)
- Getting Started: Oracle Linux Cloud Developer Image (documentation)
- Oracle Cloud Infrastructure Arm Developer (web page)
- Oracle Linux for Arm (data sheet)
- Oracle.com/linux (web page)
- Oracle Linux (documentation)
0 件のコメント:
コメントを投稿