原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/mobile/entry/new_mobile_application_framework_version
[注意]現在のApple iOS AppStoreへのアップロード要件にあわせるためには、MAF 2.0.1へのアップデートが必要です。Appleはいくつかのアップロード要件を2014年9月初頭に変更したばかりですが、MAF 2.0.1はこうした事前の警告なしで、常に変化するアップロード要件に適合するように機能強化されました。
Oracle Mobileの開発者のみなさん、
ご存知のように、モバイルテクノロジーが急速な変化のトレンドに追随するよう、Oracle Mobile Application Frameworkチームは迅速かつアジャイルなリリースモデルに切り替えました。この変化により、約2から3ヶ月で新しいマイナーリリースを、そしてメジャーリリースはおよそ1年で2回ほどリリースします。これにより、Mobile Application Frameworkが最初にリリースされて2ヶ月ほどにもかかわらず、新しいマイナーバージョンがリリースされました。ダウンロード方法はOTNのMAFダウンロードページにあります。
Oracle Mobile Application Framework Download
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/maf/downloads/index.html
ご注意いただきたいのは、MAF 2.0.1では、Oracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE) のEclipse Luna SR1対応のアップデートにあわせ、Eclipseでの利用もサポートします。
では主要な新機能をご紹介しましょう。
Apple iOS 8 Support
多くの方がご存知の通り、Apple iOS 8が先週(訳注:原文の執筆は2014年9月23日)リリースされました。MAFチームはベータ版、GM版でテストをしており、最終的にリリース版のiOS8に対してもテストを実施しました。 MAF 2.0.1が公式にiOS 8をサポートすることを発表できうれしく思っています。
ですが1点ご承知いただきたいことがあります。それは、iOSの最終リリース版には、いくつかの最新かつ突然の変更が含まれており、これが原因で表示されるべき権限要求リクエストのダイアログボックスに影響が出ています。具体的には、Google Mapsのようなアプリケーションを実行している場合、アプリケーションを使っていない場合でも位置情報へのアクセスを許可するようにプロンプトが現れます。MAFアプリケーションの場合、「通知(Notifications)」への権限リクエストを見ることになるでしょう。アプリケーションをナビゲートする際に見ることになる、正確なダイアログボックスでは、「<あなたのアプリケーション名>があなたに通知を送信しようとしています」といったテキストを含んでいるはずです。この通知は、例えば、MAFアプリケーションがアプリケーション・アイコンにBadging countを付けるかどうかを参照します。MAF2.0.0および2.0.1では、バッジ数を設定するAPIが実際にアプリケーションで使われているかどうかに関わらず、許可が要求されます。MAFの将来のリリースでは、ローカル通知権限を要求するかどうかを、開発者が決めることができるよう、スイッチを追加することを計画しています。
1点ご承知いただきたいこととして、MAFアプリケーションをiOS上にデプロイする場合、Xcode 5.xの最新版を引き続きご利用頂く必要があります。これはアプリケーションの機能や、アップロードおよび承認に対して影響を与えるものではありません。現時点では、まだXcode 6へのアップグレードをなさらないでください。Xcode 6の完全サポートは次のリリースで予定しています。
Enterprise Application Management and Security Enhancements
MAF 2.0.1では、MAFアプリケーションのiOSバージョンを管理するために、Mobile Security Suite (OMSS)とより緊密に統合されています。Mobile Application Framework自体、堅牢な暗号機能を提供し、エンタープライズセキュリティ基盤と緊密に統合しているのですが、Mobile Application Management(モバイルアプリケーション管理)やData Leak Policy Enforcement(データ漏洩ポリシーの施行)、 Containerization(コンテナ化)のサポートが必要な場合、Oracle Mobile Security SuiteがOracleが推奨するソリューションです。
Oracle Mobile Security Suite
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/id-mgmt/overview/default-2099033.html
MAF 2.0.1では、OMSSでMAFアプリケーションの保護はデプロイメント・プロファイルのダイアログボックスでチェックボックスをクリックするだけで非常に簡単です。そして、デプロイメントプロセスが自動的にiOSバイナリ(ipaファイル)を生成し、Oracle Secure Workspaceコンテナを使ってそのバイナリをラップし、アプリケーションを配布用の証明書とプロビジョニングプロファイルで署名します。
OMSSとMAFが共に暗号化機能を提供しているので、MAF 2.0.1には、2つの製品間の暗号化メカニズムの互換性を確保するために、数多く内部の機能拡張がなされました。過去には、以前のバージョンで作ったMAFアプリケーションをOMSSツールでラップすることができましたが、特定のセキュリティポリシー機能を無効にする必要があります。 MAF 2.0.1を使用すると、情報漏えいセキュリティポリシー(Data Leak Security Policies)のすべてが有効になり、MAF2.0.1アプリケーションに対して適用することができます。
現在のコンテナ化のサポートは、IOSプラットフォームに制限されていますのでご注意ください。MAFベースのアプリケーションのAndroidでのサポートは、Oracle Mobile Security Suiteの次のパッチ·セット·リリースで計画されています。
Enhanced Tooling Support
- JDeveloperの実行/デバッグ構成とMAFが統合されました
JDeveloperのユーザーは「構成の実行」機能を使用して自分のコードをテストすることに慣れていますが、以前のMAFでは、この機能とつながっておらず、アプリを実行する唯一の方法は、アプリケーションメニューからデプロイするしかありませんでした。MAF 2.0.1では、実行/デバッグの構成で、(リリースまたはデバッグモードいずれかでの)構築/デプロイ、アプリケーションの実行を設定できます。
AMX Component Enhancements
データ表示および可視化の両方に対し、数多くのAMXコンポーネントの機能拡張があります。
- ListViewコンポーネントが1行あたりに複数項目(カード)を保持できるようになりました
リスト中の1行に複数の「カード」を表示したり、、仕切りやインデクサを表示することができます。これは、既にリストに存在しているが、様々なレイアウトを許容するという、データページングやその他のコンセプトとよく調和しています。
- DVTコンポーネントでの静的データに対する一貫したサポート
今日うまく動作するコレクションモデルデータに基づいてコンテンツをレンダリングする場合、ほとんどのDVTコンポーネントは、スタンプのメカニズムを使用しています。 MAFでは、データ項目(例えば、グラフのためのcharDataItem要素もしくは時系列のためのtimelineItems)に対応する要素を列挙することで、静的にコンポーネント構造を定義することができますが、このメカニズムは、MAF2.0.1のグラフコンポーネントにのみ存在します。Sunbustやツリーマップ、タイムラインコンポーネントには存在しません。 MAF 2.0.1では、これらすべてのDVTコンポーネントで一貫したサポートを追加します。
- GeoMap上のマーカーにポップアップをそろえることができるようになりました
amx:popupの表示をDVTのジオマップに固定することができます。現時点では、マーカーアクションイベントの結果としてポップアップを表示できますが、マーカーにポップアップを固定することはできません。
- DVTコンポーネントの線グラフに、網掛け領域を追加できるようになりました
DVTチャートに、線の下に網掛け領域を表示できるオプションが追加されました。MAF 2.0.1はこの機能を拡張し、線の下の領域に半透明色を使えるようにしました。
- 垂直方向のステータスメーターゲージ
MAF 2.0.1では、新たにDVTゲージ(Vertical Status Meter Gauge、縦棒のステータスメーターゲージ)が追加されました。
- スパークチャートの線やマーカーの機能が拡張されました
MAF 2.0.1では、スパークチャートの線に対し、幅、スタイル、種類を設定できるようになりました。 スパークチャートデータマーカーに対しては、マーカーの形状、サイズ、境界線の色を設定できます。
Oracle Mobile Application Frameworkを利用し、モバイルアプリケーションの開発スピードを加速されている皆様に感謝しております。OTNのMAF Communityで疑問が解決しないようでしたら、ぜひお知らせください。
Oracle Community > Oracle Mobile Application Framework
https://community.oracle.com/community/oracle-mobile/oraclemaf