本当はNashornについて書きたいところですが、そこは耐え難きを耐え、Oracle Business Process Management Suite(以下、Oracle BPM)について今年よくお尋ねいただいた質問とその回答をご紹介します。なお、「Oracle BPMって何?」という方はこちらをどうぞ。
Oracle Business Process Management Suite
http://www.oracle.com/technetwork/jp/middleware/bpm/overview/index.html
Q1) BPM Process Composerで利用可能なProcess Player機能って、ADF Formでも使えるの?
A1) はい、使えます。
まず、Process Composerとは、Web画面でプロセスの設計・開発ができるツールです。
Process Composer (画面は12cの例) |
Process Playerの実行例 |
Web Formの例 |
ADF Formの例 |
Web Formの場合 |
ADF Formの場合 |
という感じで、正しくADF Formが表示されます。
ただし、何も設定しないで動作させるためには、以下の前提条件を満たしていることが必要です。
- PAM(Process Asset Manager)にBPMプロジェクトをチェックインしており、Process Composerからプロジェクトにアクセスできること
- BPMエンジンの稼働するサーバ(たいていの場合はSOAサーバ)にADF Formがデプロイされていること
APIを使って画面を作成している場合や、外部JNDI経由でADF Formを作成している場合には、ADF Formの設定をProcess Composerで実施する必要があります。
Q2) ワークフローの取下げ(ワークフローの起票をなかったことにする)ってできるの?できるタイミングは?
A2)取下げはプロセスが完了していないかぎり、任意のタイミングで可能です。
ヒューマンタスクの定義で、「取下げ」はタスク作成者、タスク所有者、管理者が実施できるようになっています。
例えば、先ほどのプロセスで、James Cooper(jcooper)というアカウントの人が起票した経費精算レポートのタスクを、すでに上長であるJohn Stein(jstein)が取得しているとします。James CooperとしてBPM Workspaceにログインし、その状況を確認してみましょう。
右下のペインに[アクション]がありますが、これを開くと、[取下げ]が選択できます。
これを選択すると、当該インスタンスは終了します。タスク履歴上は取下げ済になっています。
BPMについてはいろいろお伝えしたいことがありますが、今回はこのあたりで。
明日は吉川和宏さんのエントリです。お楽しみに。
Happy holidays!
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