[FMW, BPM] ADF FormをBPM Process ComposerのPlayerで使ってみたり、タスクを取り下げてみたり

JPOUG Advent Calendar 2014 の12月21日分のエントリです。昨日は @mutatsu さんのエントリでした。
本当はNashornについて書きたいところですが、そこは耐え難きを耐え、Oracle Business Process Management Suite(以下、Oracle BPM)について今年よくお尋ねいただいた質問とその回答をご紹介します。なお、「Oracle BPMって何?」という方はこちらをどうぞ。
Oracle Business Process Management Suite
http://www.oracle.com/technetwork/jp/middleware/bpm/overview/index.html

Q1) BPM Process Composerで利用可能なProcess Player機能って、ADF Formでも使えるの?
A1) はい、使えます。
まず、Process Composerとは、Web画面でプロセスの設計・開発ができるツールです。
Process Composer (画面は12cの例)
そのComposerに含まれているProcess Playerとは、作成したプロセスが想定通りに動作するかを入力フォームや作業するロールを含めて確認するための機能です。簡単に言えばテストのための機能です。
Process Playerの実行例
Process Composerでは、Web Formと呼ばれる画面を使って、簡単に入力フォームを作成できますし、
Web Formの例
もっと凝った、リッチな画面が必要であれば、ADF Formと呼ばれるADF(Application Development Framework、アプリケーション開発のためのOracleが提供しているフレームワーク)を使った画面をJDeveloperで開発し、プロセスの入力・表示画面として利用することができます。
ADF Formの例
で、Web Formを使うか、ADF Formを使うかは、Composerのヒューマンタスク機能で設定するのですが、下図の通り、その設定内容がわかりづらいために、上記質問をいただいた、というわけです。
Web Formの場合
ADF Formの場合
では、本題。ADF Formをタスクフォームウィザードを使って、BPMプロセスと一緒にJDeveloperからデプロイした場合、プレゼンテーションの設定は、「何もする必要がない」というのがが答えです。実際にProcess Playerを実行すると...

という感じで、正しくADF Formが表示されます。
ただし、何も設定しないで動作させるためには、以下の前提条件を満たしていることが必要です。

  • PAM(Process Asset Manager)にBPMプロジェクトをチェックインしており、Process Composerからプロジェクトにアクセスできること
  • BPMエンジンの稼働するサーバ(たいていの場合はSOAサーバ)にADF Formがデプロイされていること

APIを使って画面を作成している場合や、外部JNDI経由でADF Formを作成している場合には、ADF Formの設定をProcess Composerで実施する必要があります。

Q2) ワークフローの取下げ(ワークフローの起票をなかったことにする)ってできるの?できるタイミングは?
A2)取下げはプロセスが完了していないかぎり、任意のタイミングで可能です。
ヒューマンタスクの定義で、「取下げ」はタスク作成者、タスク所有者、管理者が実施できるようになっています。

例えば、先ほどのプロセスで、James Cooper(jcooper)というアカウントの人が起票した経費精算レポートのタスクを、すでに上長であるJohn Stein(jstein)が取得しているとします。James CooperとしてBPM Workspaceにログインし、その状況を確認してみましょう。

右下のペインに[アクション]がありますが、これを開くと、[取下げ]が選択できます。

これを選択すると、当該インスタンスは終了します。タスク履歴上は取下げ済になっています。


BPMについてはいろいろお伝えしたいことがありますが、今回はこのあたりで。
明日は吉川和宏さんのエントリです。お楽しみに。
Happy holidays!

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