https://blogs.oracle.com/SOA/entry/soa_suite_12c_topology_suggestions
このエントリでは、よく使われ、サポート対象のSOA Suite 12cのトポロジーに関する提案と選択肢をご紹介します。Enterprise Deployment Guide(EDG)トポロジーだけはOracleが徹底的にテストをしてはいますが。
- トポロジーを決める上で考慮すべきことは、アップグレードは常にドメイン単位である、ということです。ドメインにデプロイされたすべての製品が同じリリースタイミングで公開する必要があり、同時にすべての製品をアップグレードすべきです。
- 2個の異なる製品を同一ドメインに配置する理由として、管理の集中化は一つの要素ではありますが、それが唯一の理由であってはいけません。管理の集中化に対するソリューションとして、Enterprise Manager Cloud Controlを利用できるからです。
- 通常、Service BusとSOA SuiteはEnd-to-Endのアーキテクチャにおいて異なる層にあり、そのため異なるドメインに配置します。これはService Busが、複数のSOAドメインや他のサービスへのエンタープライズ規模でのルーティングに利用される場合は正しいのですが、Service Busが主としてドメイン内のSOA SuiteコンポジットへのMediationやルーティングを提供するために使われている場合、同一ドメインに存在する場合があります。しかしながら、最適なパフォーマンスやスケーラビリティのために、通常は別のクラスタに配置します。12cではService BusとSOA Suiteを同一クラスタに配置し始動することができます。この構成を採用するにあたって可能性のある唯一の理由は、メモリ使用量を削減するというものですが、一般的ではありません。
- Oracle Enterprise Repository(OER)やUDDIなどガバナンス製品は、SOA SuiteやService Busドメインに含めず、別ドメインに配置すべきです。OERはUDDIと異なるドメインに配置すべきです。UDDIは3rdパーティ製品であり、同一ドメインに配置するとアップグレード時に問題が発生する可能性があります。
- ユーザーが拡張可能なサーバーグループをクラスタ内のサーバに適切に割り当てることにより、複数の製品を同一クラスタに配置することができます。
- SOA Suiteの場合、サーバーグループとしてSOA-MGD-SVRSもしくはSOA-MGD-SVRS-ONLYを使います。
- Service Busの場合、サーバーグループとしてOSB-MGD-SVRS-COMBINEDもしくはOSB-MGD-SVRS-ONLYを使います。
- BAMの場合、サーバーグループとしてBAM12-MGD-SVRSもしくはBAM12-MGD-SVRS-ONLYを使います。
- MFTの場合、サーバーグループとしてMFT-MGD-SVRSもしくはMFT-MGD-SVRS-ONLYを使います。
- ESSの場合、サーバーグループとしてESS-MGD-SVRSを使います。
- BAMをSOA Suiteの外部で使う場合、通常はSOA Suiteとは別のドメインにしますが、SOA Suiteインスタンスとともに利用することが主な場合は、SOA Suiteと同一ドメインの異なるクラスタにBAMを配置すべきです。BAM 12cでは、SOA SuiteとBAMの統合が緊密になっており、同一ドメインに配置することが最良です。BAMとSOA Suiteを同じクラスタに共存させるべきではありません。それはHA構成時にはBAMが自動サービス移行するのに対し、SOA Suiteはサーバー全体の移行を使うためです。
- Oracle Web Services Manager Policy Manager(OWSM PM)はドメインの一つのクラスタにのみデプロイしなければなりません。しかし、SOA Suite、OSB、BAM、MFTテンプレートはデフォルトで各コンポーネント自身のクラスタにOWSM PMをOWSM PMに配置することを前提としています。
- このような異なるクラスタを持つドメインの場合、OWSM PMをEDGにあるようにOWSM PM自身のクラスタに配置してください。JRFと2個のOWSM PMに関係するサーバーグループをこのクラスタに指定できます。
- サーバーグループとしてデフォルトのSOA-MGD-SVRSを指定した場合、OWSM PMは自動的にSOAクラスタに配置されます。しかし、OWSM PMがすでに別のクラスタに存在する場合、サーバーグループとしてSOA-MGD-SVRS-ONLYを指定し、SOA SuiteをSOAクラスタに配置してください。
- サーバーグループとしてデフォルトのBAM12-MGD-SVRSを指定した場合、OWSM PMは自動的にBAMクラスタに配置されます。しかし、OWSM PMがすでに別クラスタに存在する場合、サーバーグループとしてBAM12-MGD-SVRS-ONLYを指定し、BAMをBAMクラスタに配置してください。
- サーバーグループとしてデフォルトのOSB-MGD-SVRS-COMBINEDを指定すると、OWSM PMは自動的にService Busクラスタに配置されます。しかしOWSM PMがすでに別のクラスタに存在する場合、サーバーグループとしてOSB-MGD-SVRS-ONLYを指定し、Service BusをService Busクラスタに配置してください。
- サーバーグループとしてデフォルトのMFT-MGD-SVRSを指定すると、OWSM PMは自動的にMFTクラスタに配置されます。しかしOWSM PMがすでに別のクラスタに存在する場合、サーバーグループとしてMFT-MGD-SVRS-ONLYを指定し、MFTをMFTクラスタに配置してください。
- ESSはOWSM PMがドメイン上に存在する必要がありますが、ESS自体はOWSM PMをターゲットにしていません。
- ESSの配置にあたっては以下のガイドラインに従ってください。
- Service Busのみのドメインの場合、ESSは通常Service Busクラスタに配置します。
- SOA Suiteのみのドメインの場合、ESSは通常SOA Suiteクラスタに配置します。
- SOA SuiteとService Busとも異なるクラスタに存在する場合、ベストプラクティスはESSをESS自身のクラスタに配置することです。
- MFTは常にMFTクラスタにESSのプライベート・コピーを有しています。これは、SOA SuiteとService Busで利用するために追加でデプロイされるESSとは無関係です。
- ESSは現在スタンドアロン・スケジューラとしての位置づけではなく、SOA SuiteやService Busのためのスケジューラとしての位置づけであり、同じドメインに配置すべきです。
- MFTは通常SOA SuiteやService Busとは別のドメインに配置しますが、同一ドメインの異なるクラスタに配置することができます。
- ベストプラクティスは、Healthcare IntegrationやB2B用の別のドメイン、SOA SuiteとB2B用の別のドメインを利用することです。これはB2BとHealthcare Integrationのドキュメントに記載があります。